研究課題/領域番号 |
20K09997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
安居 孝純 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (80348771)
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研究分担者 |
中川 種昭 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00227745)
森川 暁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00424169)
馬渕 洋 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (50424172)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 歯髄幹細胞 / 顎骨壊死 / フローサイトメトリー / オルガノイド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ビスフォスフォネート製剤投与後の免疫不全マウスの抜歯窩に歯髄幹細胞由来オルガノイドを移植し、顎骨壊死予防への有用性について評価する。様々な原因が複合して発症していると思われるビスフォスフォネート関連顎骨壊死の予防について、骨形成および骨リモデリングの改善、血管新生、細菌暴露に対するバリアとしての軟組織の再生、抗炎症効果等の多方面から再生医療の有効性を評価する。
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研究成果の概要 |
純化ヒト歯髄幹細胞から3次元培養し作製した細胞塊(3D hDPSCs)を、免疫不全マウスの抜歯窩に移植し、顎骨壊死予防への有用性を評価した。2次元培養したヒト歯髄幹細胞(2D hDPSCs)の移植では顎骨壊死を予防することができなかったが、3D hDPSCsの移植では抜歯窩が上皮で被覆され骨露出を認めなかった。3D hDPSCsを移植した群では2D hDPSCsを移植した群と比較し、骨形成を認め、empty lacunaeの割合が有意に低かった。また、3D hDPSCsはFGF2の発現が高いことが確認された。3D hDPSCsに発現するFGF2が、顎骨壊死予防に寄与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)は、ゾレドロン酸やデノスマブといった骨吸収抑制薬等により生じる顎骨壊死である。MRONJは一般に保存療法では治癒までに期間を要することが多く、外科療法では手術侵襲を伴う。そのために予防が重要となるが、抜歯により発症するリスクが高いため、抜歯時の予防手段を構築する必要がある。本研究では、抜歯時のMRONJ予防における3次元培養した歯髄幹細胞移植の有効性を示す社会的意義のある研究であると考えられた。
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