研究課題/領域番号 |
20K10003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
橋本 典也 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20228430)
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研究分担者 |
岩崎 剣吾 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (40401351)
本田 義知 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90547259)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | iPS細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
大型の骨再建に必須となる、大量の骨芽細胞を理論上無限の細胞供給源になりうるiPS細胞から作製し、さらに局所定着細胞数の向上には移植細胞の生存を向上させる新規の移植担体であるヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチドを用いることにより、これまでの細胞移植の問題点を解決し、大型の骨再生を誘導する方法を見出すことを本研究課題の目的とする。
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研究成果の概要 |
間葉系幹細胞(MSC)維持培地としてMSCGM(ロンザ株式会社)を用いた。今回、MSCGMを用いた検証の結果、iPS細胞からMSC様細胞を誘導することに成功した。 iPS-MSCGM は in vitro で骨芽細胞と軟骨細胞に分化することができ、骨と軟骨の再生に使用できることが示唆される。 軟骨や骨の再生のための組織工学は口腔顎顔面領域で広く必要とされており、MSCGMを用いた分化誘導法がこの論文で明らかになった。この研究は再生医療に有用な情報を提供する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の組織工学的技術の発展と幹細胞生物学の進歩により、培養した幹細胞を用いた組織再生あるいは疾患治療が可能となり、次世代医療の一つとして注目されている。顎顔面領域では、しばしば大型の骨欠損が治療対象となることがある。先天的な顎裂部位、癌・腫瘍のための顎骨区域切除、交通事故などによる骨の実質欠損など、非常に大きな骨の再建が必要とされる臨床例に遭遇する。大型の骨再建に必須となる、大量の骨芽細胞を理論上無限の細胞供給源になりうるiPS細胞から作製することが可能となるならば大型の骨欠損治療にきわめて有効になる。
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