研究課題/領域番号 |
20K10009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 朝日大学 (2021-2022) 新潟大学 (2020) |
研究代表者 |
齊藤 陽子 朝日大学, 歯学部, 教授 (30404487)
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研究分担者 |
佐藤 正宏 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 共同研究員 (30287099)
稲田 絵美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30448568)
野口 洋文 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50378733)
齊藤 一誠 朝日大学, 歯学部, 教授 (90404540)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | HPP / ALP / ゲノム編集 / 乳歯 |
研究開始時の研究の概要 |
低ホスファターゼ症患者は、全身的な問題だけでなく、小児期より歯の早期脱落、嚥下障害、口腔機能発達不全など口腔内の問題も多く認め、乳歯の早期脱落を契機に低ホスファターゼ症と診断されることが多く、歯科が重要な役割を果たし得る疾患である。本研究では、先天的にALP活性が低下したHPP患者由来乳歯歯髄細胞に対して、遺伝子工学的処置(ゲノム編集)を行い、ALP遺伝子を本来の遺伝子型へと修正することで、乳歯歯髄細胞におけるALPの役割を細胞レベルで明らかにすることを目的とした。本研究は「ALP遺伝子を標的とした遺伝子治療」へと展開することができ、テーラーメイド型再生医療の基礎研究への波及効果が期待できる。
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研究成果の概要 |
エレクトロポレーション(EP)法とは非ウイルス遺伝子導入法の1つで、細胞に電流を流して細胞膜に一過的な穿孔を作り細胞外にある核酸を細胞内に取り込ませる方法である。EPによる遺伝子導入条件は「電圧、時間、回数」で制御されるが、ヒトやマウスなど細胞の違いや臓器や組織などの違いによりその最適条件は異なる。本研究では乳歯歯髄細胞(HDDPC)への遺伝子導入条件の検討を行い、最適な条件を検討した、また、その条件においてHPP-HDDPC(低ホスファターゼ患者由来乳歯歯髄細胞)へのALP発現ベクター導入によるALP過剰発現細胞株の樹立を試み、続いて樹立されたALP-HPPHDDPCについての解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低ホスファターゼ症患者は、全身的な問題だけでなく、小児期より歯の早期脱落、嚥下障害、口腔機能発達不全など口腔内の問題も認め、乳歯の早期脱落を契機に低ホスファターゼ症(HPP)と診断されることが多く、歯科が重要な役割を果たし得る疾患である。本研究では、先天的にALP活性が低下したHPP患者由来乳歯歯髄細胞に対して、遺伝子工学的処置(ゲノム編集)を行い、ALP遺伝子を本来の遺伝子型へと修正することで、乳歯歯髄細胞におけるALPの役割の一部が細胞レベルで明らかとなった。この結果はHPP患者への細胞療法につながり、ひいてはテーラーメイド型再生医療の基礎的研究への波及効果も期待できる。
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