研究課題/領域番号 |
20K10028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
古屋 純一 昭和大学, 歯学部, 教授 (10419715)
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研究分担者 |
桑澤 実希 昭和大学, 歯学部, 講師 (10343500)
鈴木 啓之 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (80801539)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 低栄養 / NST / 緩和ケア / 終末期 / 義歯 / 嚥下 / 咀嚼 / 口腔機能 / 脳卒中 / 栄養 / 摂食嚥下 / 高齢者 / 多職種協働 |
研究開始時の研究の概要 |
病院・施設・地域への訪問診療の対象となる高齢者では,口腔と食事や栄養の問題を有することが多く,医科と歯科の多職種による関わりが重要とされている。本研究では,特に病院・施設・地域の低栄養・終末期高齢者を対象として,全身機能,口腔機能,食・栄養の状況などに関する横断調査を行い,多職種協働が必要な低栄養・終末期高齢者における口腔環境の実態を,特に義歯と嚥下の観点から明らかにする。また,実際の多職種協働の中で義歯と嚥下,口腔ケアを含めた口腔機能管理を行うことで,歯科介入の必要性とその効果を明らかにし,多職種協働型歯科医療への転換,医療・介護における多職種協働のさらなる推進を歯科の立場から支援する。
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研究成果の概要 |
本研究では,今後急増する低栄養・終末期高齢者への訪問診療の拡充のために,口腔健康状態の横断調査と縦断調査を行った.その結果,低栄養・終末期高齢者の口腔健康状態が不良な状態にあり,栄養摂取法や生命予後など全身の健康と関連すること,また多職種連携型の口腔健康管理によってそれらを改善できることを明らかにした.さらに,急性期・回復期・生活期といった疾病ステージにおいて優先すべき口腔健康管理の内容が異なり,必要でも実施できない口腔健康管理があることから,医科と歯科の多職種が積極的に地域連携することで口腔健康管理をつなぐ,地域連携型の口腔健康管理の必要性も示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,今後の地域包括ケアにおいて重要となる低栄養・終末期高齢者に対する口腔健康管理(歯科治療や口腔ケア)の必要性を,実際の患者さんを対象に横断的に調査し,義歯などの歯科治療,咀嚼や嚥下機能の管理,口腔ケア等を,栄養サポートチームや緩和ケアチームなど実際の多職種協働の臨床の場で行い,多職種連携型の口腔健康管理の重要性と必要性を明らかにした.その上で,急性期・回復期・生活期のすべてのステージで口腔健康管理が必要であるが,優先されるべき内容がステージで異なっており,地域連携型の口腔健康管理の重要性と必要性を明らかにした.
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