研究課題/領域番号 |
20K10038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
細木 真紀 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (10228421)
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研究分担者 |
大島 正充 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (00548307)
井上 美穂 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (20271059)
三好 圭子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (20304537)
松香 芳三 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90243477)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | microRNA / 金属アレルギー / アレルギー性接触皮膚炎 / マイクロRNA / miRNA / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
金属アレルギーの症状は,金属に触れた部位が一時的にかぶれる軽い症状から,皮膚科で投薬治療を行っても改善しない湿疹のような重度の症状まで多彩である.金属アレルギーの診断にはパッチテストが第一選択であるが,手技が煩雑であり,感作のリスクもあるため,簡便な検査法の開発が望まれる. マイクロRNAは遺伝子やたんぱく質の働きに深く関わって分泌量が変動するため,癌研究においては診断治療に利用されるようになってきている.しかしながら,金属アレルギーのようなⅣ型アレルギーにおいてはあまり検討されていない. そこで本研究は,金属アレルギー患者のマイクロRNAを分析し,診断マーカー(目印)を探索することを目的とする.
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研究実績の概要 |
microRNA(miRNA)は,細胞内に存在する17~25塩基長程度の小さなRNA分子であり,遺伝子からタンパク質への翻訳過程を制御し,遺伝子発現や細胞機能を制御している.配列に部分相補的に結合することから,1種類のmiRNAは多種類のmRNAの遺伝子発現調節に関わっており,遺伝子発現調節において重要な役割を有することが明らかになっている.miRNAの研究は,疾患の発症や治療法の開発において重要な役割を果たしており,次世代バイオマーカーとして可能性がある. これまでの研究では,金属アレルギー患者群でダウンレギュレートされた遺伝子は,炎症性疾患と炎症反反応に関連したmicroRNAであり,これらの遺伝子は金属アレルギーのバイオマーカーになる可能性が高いことが示された.リアルタイムPCRで確認したところ,microRNA解析の結果と一致しており,hsa-let-7d-5p,hsa-miR-24-3p,hsa-miR-23b-3p,hsa-miR-26b-5p,およびhsa-miR-150-5pのダウンレギュレーションが7日目に見られた.これらの末梢血miRNAは,金属アレルギーの診断バイオマーカーになる可能性が示唆された.一方,介入前の平常時,健常者群よりも患者群のmiRNAプロファイルが高い傾向にあったものの,その差は有意ではなかった.しかしながら,この傾向が明確になれば,金属アレルギーの鑑別診断ツールとなる可能性があり,さらなる調査検討が必要であると考えられた. 今年度はこれらの内容をBiomedicineに論文投稿し出版された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
投稿していた論文が出版され,一定の成果は得られたと思われる. 一方,当初予定していたより被験者数は少なくなった. 理由としては少ない被験者で,アレルギーによるmicroRNAの変動を捉えたかったため,被験者の選択基準を厳しくしたため,候補者が少ない上に,パッチテストの結果によって,明確なパッチテスト結果が出ない場合には除外したため,該当者は少なくなった.
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今後の研究の推進方策 |
翌年度に繰り越した予算があるため,マイクロアレイ解析を少数サンプル実施する予定である.しかしながら1サンプル10万円を超える経費がかかるため,被験者を大幅に増やすことは難しい.今後は得られたアレイのデータをさらに解析し,次なる手法を検討していきたい.
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