研究課題/領域番号 |
20K10044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
松浦 尚志 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (60330966)
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研究分担者 |
梅崎 陽二朗 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (20778336)
泉 利雄 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (40248547)
野上 堅太郎 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (50389417)
山口 雄一郎 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (50757945)
柴口 塊 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (50845196)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | COMT / 遺伝子多型 / 口腔顔面痛 / 疼痛 / 舌痛症 / 非歯原性歯痛 / 特発性歯痛 / 疼痛感受性遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
非歯原性歯痛は歯や歯周組織を疼痛発生源としない歯痛であり,そのメカニズムの詳細はわかっていない.疼痛の感じやすさの個人差は神経伝達物質の代謝に関わる分子の遺伝子多型によって起こっている可能性がある.カテコールアミンの活性を抑制する酵素であるカテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)は,その3種類の遺伝子多型のパターンによって,高疼痛感受型,中疼痛感受型および低疼痛感受型の3種類が存在することが明らかとなっている.本研究の目的は,非歯原性歯痛とCOMTの遺伝子多型との関連性を調べることにより,非歯原性歯痛のメカニズムの一端を明らかにすることである.
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研究実績の概要 |
カテコールーOーメチルトランスフェラーゼ(COMT)は、神経伝達物質であるドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンといったカテコールアミンを代謝することによって神経機能を制御し、感情、認知、疼痛の感受性に関与する酵素である。COMTはその遺伝子多型によって、酵素活性が4種類になることがわかっている。①酵素活性が高いためにアドレナリンが多く代謝され疼痛の感受性が低くなるLPSハプロタイプ、②酵素活性が中等度のためにアドレナリンが中程度に代謝され疼痛の感受性が中等度になるASP-Gハプロタイプ、③酵素活性が低いためにアドレナリンがあまり代謝されないため疼痛の感受性が高くなるHSPハプロタイプ、④ドーパミンを特異的にほとんど代謝しないために疼痛の感受性が低くなるAPS-Aハプロタイプの4種類のハプロタイプがあり、両親から受け継いだ2つのハプロタイプ(ディプロタイプ)をヒトは保有する。このディプロタイプと非歯原性歯痛単発症例および舌痛症などの口腔顔面痛の併発症例との関連を追求することを本研究の目的とした。 予備実験を繰り返し、患者の頬粘膜から綿棒で採取する方法で純度の高いDNAが得られ、遺伝子多型の分析が可能であることを見出した。現在は患者からのDNAのサンプリングを継続中である。対象は60歳以上の女性で、患者群は日本歯科心身医学会認定専門医が非歯原性歯痛および口腔顔面痛と診断した患者80名と、対照群は日本補綴歯科学会認定専門医が慢性の疼痛の既往がないと診断した患者20名とし、令和6年度中に計画を完遂する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が研究期間中脳梗塞のため長期入院し、体調回復までに時間を要したことと、コロナ禍のために患者からのサンプリングが困難であったことなどにより、研究の開始が大幅に遅れた。そのため、研究期間の1年延長願いをさせていただいた。この間、予備実験を十分に行えたことにより、現在患者からのサンプリングは順調に進んでおり、令和6年度中に計画を完遂する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
残りの患者群40名と対照群20名のサンプリングを行い、DNA精製を行った後、メーカーによる遺伝子多型受託分析を行い、症例の諸症状と遺伝子多型の細部に至る関連の分析を行い、学会発表と論文発表を行う予定である。
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