研究課題/領域番号 |
20K10053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
二川 浩樹 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (10228140)
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研究分担者 |
峯 裕一 広島大学, 医系科学研究科(歯), 講師 (60605989)
田地 豪 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (80284214)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | HiPIMS / DLC / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / インプラント周囲炎 |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント治療を長期的な成功に導くためには、インプラント周囲組織を含めた継続的なマネジメントが必要となる。我々はこれまでに、Diamond-like carbon(DLC)による骨代謝に関与する細胞の分化調整法を検討してきた。本研究では、DLC を緻密に成膜できるHigh Power Impulse Magnetron Sputtering(HiPIMS)法を用いて、HiPIMS-DLC インプラントによりオッセオインテグレーション獲得後の骨吸収をコントロールするための材料学的および分子生物学的検討を行う。
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研究成果の概要 |
インプラント周囲組織に生じる炎症性病変はインプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎に分類され、インプラント喪失の要因の一つとされている。インプラント周囲炎の制御に最適なDiamond-like carbon(DLC)の創出を目指し、特にHigh Power Impulse Magnetron Sputtering(HiPIMS, 高出力インパルスマグネトロンスパッタリング)法を用いたDLC成膜の有用性について、基盤的な知見を得ることを目的とした。本研究結果から、DLC薄膜の成膜法の違いによって、歯肉上皮細胞の増殖、破骨細胞および骨芽細胞の分化を制御できる可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔インプラントは、広く普及した成功率の高い歯科治療である。一方、インプラント治療の失敗は、オッセオインテグレーションを獲得できないことによる早期の予後不良と、獲得されたオッセオインテグレーションを維持できないことによる晩期の喪失に分類することができるとされている。本研究結果により、DLC薄膜によるインプラント治療の長期的安定に貢献しうる知見を得ることができた。
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