研究課題/領域番号 |
20K10054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
荻野 洋一郎 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50380431)
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研究分担者 |
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 特別教員 (50195872)
高橋 良 九州大学, 歯学研究院, 助教 (60637924)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インプラント / 表面形状 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔インプラント治療において、インプラント体の進歩は目覚ましいものがあるが、我々はインプラント体自体の能力について熟知しておく必要がある。これまでは骨にくっつく(骨統合:オッセオインテグレーション)治療であることから、骨を作る細胞(主に骨芽細胞)を主とした研究がなされてきたが、生体では他の細胞も存在しており、それらへの影響や細胞同士やインプラントとの相互反応が起こっているにもかかわらず、それらの影響については深く研究されていない。 本研究では、複数のインプラントにおいて、これらの相互反応を検証することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では、インプラント体(チタンディスク)と生体の要素(細胞種)を複数条件設定し、それぞれの条件下における細胞の挙動を検証することを目的としている。 2022年度は前年度より継続していたチタン表面のぬれ性の経時的変化の継続実験と破骨細胞様細胞の形成実験、さらには条件を変化させた状態でその分化能を検証した。 チタン表面の解析については、マイクロサーフェイス、ナノサーフェイスともに粗さ、形状(SEMによる観察)では変化がなかった一方でぬれ性については、作製直後はともに超親水性を示したにも関わらず、経時的にぬれ性は低下した。この低下については、マイクロサーフェイスの方が早期に発生することが示された。 破骨前駆細胞では今回、購入したRAW-D細胞を使用した。破骨細胞への分化については、破骨細胞誘導因子であるreceptor activator of nuclear factor-kappa B ligand(RANKL)とtumor necrosis factor-alpha (TNF-α)、macrophage colony-stimulating factor(M-CSF) を使用した。それぞれのTRAP陽性多核細胞の形成能を検証することで試適濃度の検討を行い、RANK:20ng/mlに加えてTNF-α:1.0ng/ml、M-CSF:1.0ng/mlとした。これらを踏まえて培養実験を継続している。また、骨芽細胞からの因子としてbone morphogenetic protein(BMP)の使用も予備的に行っており、こちらの破骨細胞系の細胞への影響(細胞形成能と細胞活性能)を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究途中にそれまで取引をしていた業者の担当者の変更があり、さらにはインキュベーターの故障が起きたために一定期間の研究停止があった。現在は研究可能となったが、現在、細胞の分化が悪くなったために、今後細胞、あるいは必要溶液の購入とその効果の検証が必要となる。
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今後の研究の推進方策 |
今後はこれまで同様にチタンのぬれ性(表面の化学的特性)に注目した細胞反応の変化に取り組んでいく。さらに破骨細胞系の実験系については、再度分化能の検証を行った後にチタン上での培養、あるいはそれぞれの細胞からの関連因子の産生量を検証し、相互作用と細胞の走化性について検証を継続していく。実際の細胞の走化性も併せて検証すること、また、細胞の分化や走化性に関連する因子の単味での検証も併せて行う予定である。
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