研究課題/領域番号 |
20K10058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小見山 道 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (60339223)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / 顎口腔機能 / 補綴歯科 / 睡眠状態 / 睡眠 / ブラキシズム |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠時ブラキシズムは、睡眠中に発生する歯ぎしりや、かみしめを主徴とする不随意な咀嚼筋活動であり、歯科補綴装置の破壊や脱離、さらには咬合性外傷や歯根破折などの歯科的な問題を引き起こす。そこで、睡眠時ブラキシズムが生じるメカニズムに着目し、原因療法としての治療法の確立を検討することとした。本研究では、睡眠時ブラキシズムを習癖として有する被験者群、ブラキシズムの習癖を認めない被験者群に分類する。この両群の被験者に断眠実験を行い、実験前後の睡眠状態の変化が睡眠時ブラキシズムに及ぼす影響を検討する。さらに補綴歯科装置の破損を頻繁に発生する睡眠時ブラキシズム患者に対して各種方略による睡眠の改善を試行する。
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研究成果の概要 |
睡眠時ブラキシズムは、睡眠中に発生する歯ぎしりや、かみしめを主徴とする不随意な咀嚼筋活動であり、歯科補綴装置の破壊や脱離、咬合性外傷や歯根破折などの歯科的問題を引き起こすが、メカニズムについては解明されていないことから、対処療法で対応している。したがって、本研究では、被験者に対して貼付型簡易式筋電計を用いて側頭筋の筋活動を測定し、同時に簡易型睡眠評価装置を使用して断眠実験を行い、実験前後の睡眠状態の変化が睡眠時ブラキシズムに及ぼす影響を検討し、睡眠状態が深い睡眠の場合には、微小覚醒が減少し、睡眠時ブラキシズムの発現が減少することを明らかにし、新たな治療法の可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、断眠後の回復睡眠時には、睡眠深度が深い時間が長くなり、微小覚醒の回数は減少し、睡眠時ブラキシズムの回数が減少することが明らかとなった。すなわち、深い睡眠状態が長い、より良質な睡眠を継続的に心がけることで、睡眠時ブラキシズムを減じて、これまで解決困難とされた睡眠時ブラキシズムにより発生する歯科補綴装置の破壊や脱離、咬合性外傷や歯根破折などの歯科的問題を改善できる可能性が示唆された。今後は、より良質な睡眠による、睡眠時ブラキシズムの予防効果と生活の質向上への良好な効果について、さらに検討を続けて行く。
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