研究課題/領域番号 |
20K10064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
吉川 美弘 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70434793)
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研究分担者 |
池尾 隆 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (40159603)
吉澤 達也 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (40313530)
田村 篤志 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 准教授 (80631150)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シクロデキストリン / 骨吸収 / 破骨細胞 / ポリロタキサン / 骨 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、細胞膜からコレステロールの除去作用を有するβ-シクロデキストリンにリン酸基を付加したβ-シクロデキストリンホスフェートが、破骨細胞の機能を調節することを明らかにした。本研究は酸により分解したのち、β-シクロデキストリンホスフェートを放出することができる骨結合性の超分子ポリマー・ポリロタキサンを合成し、合成ポリロタキサンが破骨細胞特異的に機能をコントロールすることによって、歯周病治療応用へと展開するための研究基盤を確立することが目的である。
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研究成果の概要 |
本研究は酸分解性の超分子ポリロタキサンに着目し、ポリロタキサンが骨代謝に及ぼす影響について調べた。ポリロタキサンはニーマンピック病の治療薬として研究が進められていて、分解するとシクロデキストリンを放出し、コレステロールを除去する。今回の実験でカルボキシ基を修飾したポリロタキサンが、骨を模倣したリン酸カルシウムプレート上で培養した破骨細胞の機能を抑制することを明らかにした。今回、得られた結果は、ポリロタキサンが破骨細胞の産生する酸でシクロデキストリンを放出し、破骨細胞の機能を抑制することで、新たな骨吸収治療薬となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は高齢人口の急速な増加をしており、全身機能だけでなく口腔機能を維持することが健康寿命の延伸につながる。つまり、口腔機能の低下に起因するオーラルフレイルの改善は、今後の介護・予防施策にも大きな影響を与える。そのため、オーラルフレイルの第1段階に含まれる歯周病を改善していくことが、オーラルフレイルの症状を進行させないためにも重要となる。今回得られた結果によって、超分子ポリロタキサンが新たな歯周病治療薬となる可能性が示唆された。
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