研究課題/領域番号 |
20K10066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
庄原 健太 東北大学, 大学病院, 助教 (50845906)
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研究分担者 |
小川 徹 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50372321)
橋本 照男 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (40553756)
依田 信裕 東北大学, 大学病院, 講師 (20451601)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 咬筋 / MRI / 顎関節症 / DTI / 歯学 |
研究開始時の研究の概要 |
拡散テンソル画像(DTI:Diffusion tensor imaging)は,組織内の水分子の拡散方向を探知することで生体内の線維状走行を捉える手法であり,神経線維のみならず現在では四肢の骨格筋線維の走行解析に応用されている.本研究は,DTI解析を応用し咬筋内部の筋線維走行の3次元的に捉える手法を確立し,さらに種々の下顎運動時におけるその形態変化の詳細を捉えることを目的とする.本研究は,咀嚼筋でみられる局所的な筋痛の発現機序の解明,さらに患者個々の筋痛発症の原因の診断,治療へと臨床展開するための基盤となる基礎研究である.
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研究成果の概要 |
咬筋の複雑な筋線維構造を可視化するために拡散テンソル画像(DTI:Diffusion tensor imaging)の応用に着目した.本研究では,筋線維形態の評価方法を確立すること,また,確立した手法を応用し,異なる下顎位での咬筋筋線維形態を解析し,下顎位が筋線維形態に与える影響を検討した. 本研究結果からDTIは咬筋筋線維の非侵襲的形態評価方法として有用である可能性が示唆された.また,DTIを応用することで下顎安静位と開口位における咬筋筋線維の形態学的特徴が明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咬筋の内部の部位特異的な活動については,これまでMRIの画像解析のみならず,筋電図(EMG)を用いて調査されてきた.本研究は,従来脳神経領域の研究および臨床において神経線維の走行解析に用いられてきたDTI解析を活用する.DTIを用いた筋構造解析は,四肢の骨格筋等では応用されているが,咬筋についてはほとんど未知の領域である. DTIによる咬筋の内部線維の下顎運動時の動態を捉える解析手法を確立することは,他の咀嚼関連筋への応用,さらには画像を基にした筋機能の臨床的な新たな診断手法の確立への礎となる.
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