研究課題/領域番号 |
20K10068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高市 敦士 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師 (30707047)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 粉末床溶融結合法 / Selective laser melting / スキャンストラテジー / 残留応力 / 適合性 / ブリッジ / Powder bed fusion / レーザースキャン戦略 / 歯科補綴装置 / 積層造形 / SLM / 残留応略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は工学系を中心に蓄積したエビデンスを臨床レベルに発展させることで、歯科補綴装置特有の設計に特化した戦略的レーザー走査法を構築することが主たる目標である。そのために補綴装置の構造レベルで区画化するレーザー走査法の有効性を適合性、機械的性質など多角的に検証し、歯科補綴装置の高機能・高寿命化を達成するための新たな造形条件の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
粉末床溶融結合法であるSelective Laser Melting法(SLM)法を用いてブリッジを製作する際,新たに考案した支台装置毎に区画化をしてレーザー照射をする方法(区画化法)による支台装置の適合性および残留応力への影響を評価した.その結果,4ユニットブリッジでは通法と比較し区画化法で良好な適合精度を示し,特にマージン部に関しては適合精度が有意に改善した.レーザースキャンベクトルが短くなる方向で残留応力の低下が認められ,区画化境界(クラウンとポンティックの連結部)においてはいずれのブリッジにおいても残留応力の減少が認められ区画化法の有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SLM法は複雑形状の金属製歯科補綴装置製作の有望な製作手段であるが,大型の歯科補綴装置になるほど適合性が悪くなることが報告されており,その原因として造形中の残留応力の存在が指摘されてきた.今回新たに考案した方法では適合性を損なう原因となる残留応力の低減が図られ,結果としてブリッジのマージンの適合性が改善された.今回得られた結果より,SLM法を用いた歯科補綴装置製作の適応範囲が拡大され,CAD/CAM技術を用いた歯科補綴装置製作における質の標準化に寄与することが期待される.
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