研究課題/領域番号 |
20K10072
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
久保 隆靖 広島大学, 病院(歯), 講師 (60240876)
|
研究分担者 |
土井 一矢 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (80444686)
大上 博史 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (70711307)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 骨粗鬆症 / 骨質低下 / 咀嚼機能 / 骨質改善療法 / 認知機能 / 機能低下 / 骨質改善 |
研究開始時の研究の概要 |
骨粗鬆症においては骨強度だけでなく運動機能も低下することが報告されている.血清カルシウム濃度の低下は骨形成阻害のみならず,筋細胞や神経細胞の活性低下へも影響することから,重度の骨粗鬆症病態では,咀嚼機能や認知機能が低下することが考えられる.一方,PTH間歇投与などの骨質改善療法は低下した骨質を改善することで,骨粗鬆症により引き起こされる機能低下の回復に有効となることが期待できる.本研究は,骨粗鬆症病態と咀嚼機能および認知機能との関連を探索し,骨質改善療法による回復効果を検討し「骨質改善療法が咀嚼機能および認知機能の回復におよぼす影響」を明らかとする.
|
研究実績の概要 |
本研究では,骨質低下と咀嚼,運動および認知機能との関連を明かにし,さらにPTH間歇投与やビタミンD投与を用いた質改善療法が低下した咀嚼,運動および認知機能の回復に有効であるかを検討する.さらに,老化促進モデル動物における骨質低下による機能低下とその後の骨質改善による回復効果の検討を行い,これらを総括して骨質低下と咀嚼,運動および認知機能の低下の関連性,また機能回復への骨質改善療法の有効性を検討することで骨粗鬆病態における咀嚼不全および認知機能低下の予防および回復のための骨質改善療法の有用性を明らかとする.本年は老化促進モデルを用いて検討した.実験概要は,老化促進型骨粗鬆症モデルマウス+骨質改善療法適応,老化促進型骨粗鬆症モデルマウス,老化促進型マウス(コントロール)各実験動物(n=20)を固形食にて3ヵ月間飼育し,咀嚼,行動および認知機能の評価した.評価項目:前年度と同様の評価ならび認知機能の分析:病理組織学的分析:NeuN染色(神経細胞),BDNF染色(脳由来神経栄養因子).老化促進モデルにおいて,骨粗鬆症状態においても,骨質改善療法を実施することでコントロールと比較して,咀嚼機能,行動機能の評価項目に改善がみられた.また,認知機能においても回復傾向を確認した.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
重度骨粗鬆モデルによる機能低下導入を確立できたことから,機能回復に関する動物実験を実施していたが,COVID-19感染拡大により,進行中であった動物実験のスケジュールを中断せざるを得ない状況となり,現在再度動物実験を進行しているため,研究進行に遅れが生じた.また,国際学会での研究発表の中止および国際誌への論文投稿の遅延が生じた.
|
今後の研究の推進方策 |
得られえた測定結果をもとに,学会発表および国際誌への投稿を準備し,研究成果を公開できるよう進めていく.
|