研究課題/領域番号 |
20K10074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森山 泰子 九州大学, 歯学研究院, 助教 (50452769)
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研究分担者 |
鮎川 保則 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50304697)
竹村 陽子 九州大学, 大学病院, 助教 (60778869)
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 特別教員 (50195872)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 骨質劣化 / 骨粗鬆症 / インプラント / 骨粗鬆症治療薬 / 骨細胞 / 顎骨 / 骨代謝 / 骨質制御 / インプラント周囲骨代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
全身の骨量や骨強度(骨密度・骨質)の低下は、超高齢化社会において健康寿命の延伸の妨げになるロコモティブシンドロームを増加させる要因の一つである。顎骨の骨代謝は全身の骨代謝の影響を受けることが報告されており、顎骨内に埋入され骨との強固な固定(オッセオインテグレーション)が機能維持において必須であるインプラントは、全身疾患による骨質変動に影響されると考えられるが、その経時的な骨動態の詳細は分かっていないところが多い。そこで本研究では、インプラント周囲の骨動態を骨細胞ネットワークおよび骨質に着目して検討し、骨質劣化時のインプラント周囲骨リモデリングを適正化する新規ドラッグリポジショニングを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、現在日本での患者数が1000万人を超え、かつ増加傾向にあると言われている骨粗鬆症における顎骨代謝について着目したものである。超高齢化に伴い、歯を失う患者は多く、現在インプラント治療を選択されるケースも増えている。その後骨粗鬆症に罹患すると、骨粗鬆症治療薬を当然使用するが、骨粗鬆症治療薬が骨内部に蓄積されると、その後外科的処置を行った場合顎骨壊死を起こす可能性があることが問題となっている。しかし、インプラント埋入後に骨粗鬆症に罹患することを想定した動物実験はなく、現状に即したモデルを作成し検討する必要があると考えた。よって、本研究では、全身の骨代謝の低下(=骨粗鬆症)による顎骨に埋入されたインプラント周囲骨動態を観察すること、また、この場合の骨粗鬆症治療薬の使用により、インプラント周囲骨にどのような影響を及ぼすかを検討することを目的としている。 これまでにインプラント埋入骨粗鬆症ラットモデルの作成、および全身の骨量の解析を行った。骨粗鬆症治療薬により全身の骨量は増加することが明らかとなった。また全身の骨質と局所の骨質の相関を見るために、血清中のAEGsを計測したところ、骨粗鬆症群、骨粗鬆症治療薬投与群間に有意差は認められなかった。 インプラント周囲骨の組織学的検討では、骨粗鬆症治療薬(BP投与群、PTH投与群)群は骨粗鬆症群と比較して、有意に骨量増加が認められた。Villanueva Goldner染色では骨粗鬆症治療薬群間の骨質の差は認められなかった。今後は、免疫組織化学的染色によってより詳細な骨代謝関連因子の局在を観察し、作用機序の異なる骨粗鬆症治療薬による骨質への影響を検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
動物実験による試料採取は終わっている。メインで研究をしていた大学院生が体調不良、研究代表者のコロナウイルス感染による研究活動からの長期離脱や標本作成機器の故障もあり進捗が遅れた。現在順調に試料作成・免疫組織化学染色を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルス感染症の終息から、多くの留学生が来日し研究体制としては充実してきているため、遅れを挽回するべく標本作成を行なっている。研究方法自体に問題はなく順調に進んでいる。これまで当教室で検討したことがない抗体を使用するため調整は必要であるが、技術的には可能であるため問題はないと考える。
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