研究課題/領域番号 |
20K10076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高場 雅之 昭和大学, 歯学部, 准教授 (30384192)
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研究分担者 |
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 教授 (10196694)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Sleep bruxism / Biofeedback / Occlusal splints / masseter EMG activity / 睡眠時ブラキシズム / 簡易睡眠測定装置 / バイオフィードバック / オーラルアプライアンス / 咬筋筋活動 / 簡易型睡眠検査 / 振動型スプリント |
研究開始時の研究の概要 |
過去の研究より,バイオフィードバック療法がSB治療法の選択肢の1つとなり得ることがわかっており,他にも音刺激や電気刺激などの利用があるが,振動刺激を利用した方法について詳細に明らかにした研究はない.本研究によりその有用性が示されれば,将来の新たなSB診断法・個々人の病態に応じた治療法に繋がる可能性が高く,創造性が高い
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研究成果の概要 |
口腔内装置(OA)による振動フィードバック刺激が,睡眠時ブラキシズム(SB)に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.SB診断された10人の被験者に特別に設計されたOAを45日間装着させた.振動刺激は,最初の2週間はOFF、次の4週間でON,最後の2日はOFFとした.SBイベント(エピソード数および持続時間)を算出し,第15夜から第45夜(刺激なし)と第17夜から第43夜(刺激あり)の間で比較した.SBイベントは振動刺激後に有意に減少し,刺激期間終了後に振動刺激を中止すると有意に増加した.このOAを用いることでSBを4週間継続的に抑制することから,SBマネージメントに効果的な手段となりうる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時ブラキシズム(SB)によって生じる歯の異常な摩耗,補綴装置やインプラントの破損,歯周病や顎関節症などの問題から患者のQOLに影響を及ぼす場合にはOAによる管理が必要であるといわれている.そこでSB患者を対象に,我々が開発したSB抑制装置を用いて,3週間のOAへの順応期間を経た後に9週間にわたり振動刺激を与え,最後の2週間で振動を停止させた際のSBイベント抑制効果の持続性について評価した結果,振動刺激期間中はSB抑制効果が認めらた.SBの力のコントロールを考えるうえで,このSB抑制装置はオーダーメイド医療の確立に繋がり,国民のQOLを維持・向上に貢献できる.
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