研究課題/領域番号 |
20K10083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
川本 章代 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (50368156)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | エクソソーム / 歯肉溝滲出液 / miRNA |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病関連歯周病患者の歯肉溝滲出液を採取し、エクソソーム内包miRNAを抽出し発現パターンを解析することで、歯周病と糖尿病とを併発する患者特有の発現挙動を把握し治療に結びつけることを目的とした。具体的には糖尿病患者ならびに健常者から歯肉溝滲出液を採取し、エクソソームの存在確認後、miRNA発現解析を行う。得られたデータと患者臨床情報を比較し、糖尿病関連歯周病特有のmiRNA発現パターンを探索する。
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研究実績の概要 |
糖尿病罹患患者における歯周病の増悪、ならびに歯周病罹患患者における糖尿病の増悪など、両疾患は相互に関係することが知られているところである。また、種々のがん患者や、アルツハイマー型認知症患者などと健常者の血清や脳脊髄液miRNAの発現パターンを比較し特有のmiRNAを同定した報告がある背景より、歯科領域において採取できる唾液や歯肉溝滲出液からもmiRNA採取が可能であれば、リキッドバイオプシーが可能ではないかと考え、今回は糖尿病関連歯周病特有のmiRNA発現パターンを探索することを目的として、歯肉溝滲出液からエクソソームを抽出し、エクソソーム中miRNAを探索することとした。歯肉溝滲出液からのエクソソームの採取を確実なものとするために、事前にELSAー2000ZSを用いて粒子径測定を実施した。1~10マイクロメートルの粒子径の波形も検出されたため、0.22マイクロメートルポアサイズのフィルターを事前に使用し不要なものを取り除いた。エクソソームの粒子径は30~150nmと言われており、エクソソームの検出を示す100nm前後にピーク波形を確認し、確実に検出できることを確認した。糖尿病罹患患者と非糖尿病罹患患者からの歯肉溝滲出液の採取に先立ち、6点法による歯周精密検査を実施した。歯周病の程度や有無は、歯周治療のガイドライン2022(特定非営利活動法人日本歯周病学会編)を参考にした。出血部位からの採取はできないため、検査とは別日にPeriopaperを歯肉溝に挿入し歯肉溝滲出液を採取した。同日に十分量が採取できない場合は、2回にわけて採取した。ペリオペーパーにて採取後、冷凍(-80度)で保存した。全ての試料が揃った時点で3D-geneマイクロRNAチップによる網羅的解析を実施した。現在、結果の解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
被験者から歯肉溝滲出液を採取する時期から新型コロナ感染症の緊急事態宣言が始まり、診察控えと、滲出液採取がコロナ検査の唾液採取と混同されることによる拒否などが続き、採取が滞ったため。
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今後の研究の推進方策 |
3D-geneマイクロRNAチップによるmiRNA網羅的解析を実施した結果の解析中である。糖尿病罹患患者特有の発現の法則性が見いだせた場合、内部標準を決定したのちに、リアルタイムPCRにてさらに解析を実施する予定である。
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