研究課題/領域番号 |
20K10088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
久保田 耕世 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10529689)
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研究分担者 |
松宮 朋穂 弘前大学, 医学研究科, 助教 (30344592)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔癌 / 口腔粘膜炎 / 癌微小環境 / 遺伝子発現 / がん関連線維芽細胞 / 遺伝子 / 骨芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
歯肉線維芽細胞と口腔がん細胞を共培養し、口腔癌由来がん関連線維芽細胞モデルを作成する。がん関連線維芽細胞モデルと骨芽細胞を共培養し、顎骨周囲の口腔癌微小環境モデルを作成する。顎骨周囲の口腔癌微小環境モデルに抗悪性腫瘍薬添加後にLPS(細菌感染)やpolyIC(ウイルス感染)を添加し、口腔粘膜炎顎骨露出モデルを作成する。このモデルを用いて化学療法誘発口腔粘膜炎に伴う顎骨露出の機序を解明する。
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研究成果の概要 |
口腔粘膜炎での骨露出における歯肉線維芽細胞と腫瘍微小環境の癌関連線維芽細胞との相互作用の役割ついて検討した。TGF-betaシグナルは、線維芽細胞をがん関連線維芽細胞への誘導する上で重要な役割が示唆された。口腔粘膜炎モデルを作製し、歯肉線維芽細胞と比較したところ、COX-2、VEGFおよびMMP-1・9のmRNA発現が上昇した。この条件のcDNAマイクロアレイでは、3種のケモカインが発現上位10遺伝子に含まれていた。 本研究により、重度の口腔粘膜炎や骨露出を引き起こすメカニズムに、口腔粘膜と腫瘍の微小環境における歯肉線維芽細胞が重要な役割を担っていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔粘膜炎での骨露出における歯肉線維芽細胞と腫瘍微小環境の癌関連線維芽細胞との相互作用の役割ついての基礎的研究を行い、癌関連線維芽細胞誘導における癌微小環境のTGF- beta シグナルと、癌微小環境と正常歯肉線維芽細胞での炎症機序が口腔粘膜炎増悪に関与していることが示唆された。本研究で得られた結果を基にさらに腫瘍免疫学的研究を行い、口腔粘膜炎増悪と顎骨露出の制御に向けた研究を進めたいと考えている。
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