研究課題/領域番号 |
20K10096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
清島 保 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20264054)
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研究分担者 |
藤井 慎介 九州大学, 歯学研究院, 講師 (60452786)
和田 裕子 九州大学, 歯学研究院, 助教 (70380706)
長谷川 佳那 九州大学, 歯学研究院, 助教 (30793989)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 癌微小環境 / 癌形質変化 / 口腔扁平上皮癌 / 細胞集団浸潤 / 癌周囲微小環境 / 癌細胞間相互作用 / 細胞内シグナリング |
研究開始時の研究の概要 |
近年、癌組織周囲の細胞外基質の硬さが、乳癌の腫瘍形成や浸潤に影響を及ぼすことが報告され、我々も口腔扁平上皮癌周囲の細胞外基質の硬さによる癌形質への影響を見出している。また、癌周囲の炎症細胞による癌形質への影響も報告してきた。これらより癌微小環境変化による癌形質への影響が予想されるが、口腔扁平上皮癌における分子機構は不明である。 本研究では、口腔扁平上皮癌周囲の細胞外基質の硬さにより癌形質へ影響する重要な分子やシグナル経路を解明し、細胞内・細胞間シグナル連関の検討を目的とする。これらの研究成果に基づく癌形質判定法や癌形質を調節する補助併用療法の開発の手掛りを探る。
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研究成果の概要 |
近年、癌微小環境変化による癌形質への影響が予想されている。しかし、口腔扁平上皮癌(OSCC)における分子機構は未だ不明である。本研究では、OSCC周囲の微小環境変化による癌形質へ影響するシグナル連関の解明を目的とした。 OSCC由来細胞株におけるYAPシグナルの活性化を確認し、PIEZO1発現制御および細胞増殖との関係、癌形質変化への関与が示唆された。OSCCの希少variantを用いてキャラクタリゼーションを行い、SCC関連マーカーの発現低下にはエピジェネティックな制御が関与し、細胞形態に変化が現れた。また、網羅的遺伝子発現変化の検索にて挙がった特定因子の発現調節機構の一部を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性腫瘍は遺伝子異常の蓄積により生じる。一方、癌微小環境変化による癌形質への影響も予想される。しかし、OSCCにおける詳細な分子機構は不明である。そこで、本研究ではOSCC周囲の癌微小環境変化により癌形質へ影響する重要な分子やシグナル経路を解明し、細胞内・細胞間シグナル連関を検討した。また、OSCCにおけるYAPシグナルの活性化や関連因子の変化によりOSCCの細胞増殖や細胞異型などの癌形質への変化に影響することや特定因子の発現調節機構の一部を明らかにした。これらの研究成果が手掛かりとなり、新たな癌形質判定法や癌形質を調節する補助併用療法の開発へと繋がると思われる。
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