研究課題/領域番号 |
20K10103
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
吉川 桃子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (50570967)
|
研究分担者 |
莇生田 整治 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80296706)
小澤 宏之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30327621)
佐谷 秀行 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 名誉教授 (80264282)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 口腔扁平上皮癌 / CD44v / PDXモデル / 口腔がん / PDXマウスモデル / CD44v |
研究開始時の研究の概要 |
口腔がんの標準薬物療法において、悪性度や薬剤感受性に基づく選択基準はなく、これらを補完できる分子マーカーや薬剤の開発が望まれる。これまでに、セツキシマブ耐性腫瘍においてEMT/癌幹細胞マーカーであるCD44vが高発現していることを解明してきた。そこで本研究では、タンパク分析と遺伝子解析にてCD44v発現プロファイルを構築し、悪性度や薬剤感受性に応じて薬剤選択を行う個別化治療を確立し、PDXマウスモデルを用いて、標準薬物療法にCD44v特異的阻害剤を加えた最適な治療Sequenceの構築を目指す。
|
研究成果の概要 |
口腔扁平上皮癌のPDXモデルを用いて、癌の悪性度および治療抵抗性に関与するCD44v陽性癌幹細胞を特異的に標的とする薬剤での治療の可能性について検討した。 CD44v陽性細胞特異的阻害剤の投与により、腫瘍縮小傾向が示され、薬剤治療後PDXのRNA-seqによる解析ではインターフェロンシグナルの低下を認めた。今後、インターフェロンシグナルと腫瘍縮小効果の関連についてさらなる解析を進めていく。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌において、CD44v高発現の未分化な腫瘍では、従来の抗癌剤感受性が低く、予後が悪いことを報告してきた。申請者らが見つけたCD44v特異的阻害剤の有用性をPDXモデルで検討することで、CD44v高発現の腫瘍において標準治療を補完できる新規治療の可能性が示唆された。
|