研究課題/領域番号 |
20K10104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
豊田 長隆 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (80257344)
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研究分担者 |
徳山 麗子 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (20380090)
里村 一人 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)
井出 信次 鶴見大学, 歯学部, 助教 (00611998)
梅木 泰親 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (10552408)
寺田 知加 鶴見大学, 歯学部, 助教 (40460216)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔扁平苔癬 / OLP / エクソソーム / 唾液 / 新規治療法 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで科学的検討が不十分であった口腔粘膜疾患、なかでも口腔扁平苔癬(OLP)は様々な症状を呈し患者のQOLを低下させるが、いまだその病因・病態は不明で対症療法に頼るのみである。本研究では、癌や炎症性疾患において新たな細胞間情報伝達機構として注目されているエクソソームに着目し、OLP患者から採取した唾液中に含まれるエクソソームに内包される物質に対する定性的、定量的解析によりOLPの診断あるいは病因・病態の解明が可能か否かについて検討するとともに、エクソソーム自体をOLPの原因物質の除去あるいは抑制に利用した新たな治療法の開発につなげることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は唾液中エクソソームを解析することで口腔扁平苔癬の病態解明および診断を目指すものである。唾液中エクソソームの回収には従来の方法よりも簡便で短時間で安定して回収可能な方法を確立した。唾液の不純物除去後、限外濾過し、サイズ排除クロマトグラフィーを応用した方法である。本法により得られた粒子がエクソソームを十分に含んでいることが確認できた。この方法を用いて健常者と口腔扁平苔癬患者の唾液を対象にさらなる検討を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はOLPの病態に、これまでに考えられていなかったエクソソームによる細胞間情報伝達が関連している可能性に着目した。その関与を明らかにすることで、新たな診断法を確立するとともに、さらにエクソソームの特徴を利用した新たな治療法の開発につなげることを目指した研究である。本研究が新たな診断・治療法確立の一助となれば、OLP患者のQOLの維持・向上に大きく貢献しうると考えられる。
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