研究課題/領域番号 |
20K10109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
洞口 正之 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (20172075)
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研究分担者 |
千田 浩一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (20323123)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 放射線 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科診療の高度化等に相俟って歯科X線検査も増加している。歯科X線検査は繰返し撮影を行うことも多く、さらに放射線感受性の高い若年者の検査も多いため、放射線被曝評価は重要である。近年、X線診療行為による放射線白内障のリスクが報告されている。歯科X線検査は、直接、水晶体にX線が照射されることもあり(又は照射野と水晶体が近接しており)、よって歯科X線時の正確な水晶体の被曝線量評価は必要である。だが現在、歯科X線検査に資する患者リアルタイム線量計は無い。そこで高輝度でX線透過性が良く、かつ方向依存性が優れたリアルタイム線量計の検出部を作製し、歯科X線診療に資するリアルタイム患者線量計の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
X線歯科診療の高度化等に伴い、コーンビームX線CT(cone-beam computed tomography : CBCT)や携帯型口内法X線撮影などの歯科X線検査も普及している。歯科X線検査は繰返し撮影を行うことも多く、さらに放射線感受性の高い若年者の検査も多いため、放射線被ばく線量評価は重要である。また歯科用CBCT装置の被ばく線量は少なくないと言われている。よって歯科X線検査時の正確な患者被ばく線量評価や線量低減は必要である。だが現在、歯科X線検査に資する患者リアルタイム線量計は無い。よって当研究は歯科X線診療用のリアルタイム患者線量計の開発および歯科診療患者の被曝低減を目指す。また歯科用CBCTの小児患者を想定したCBCT画質に関する報告は少ない。そこで今年度は主に下記の基礎的な研究および検討を実施した。今年度はファントムを用いて歯科用CBCT装置の面積線量(Dose area product: DAP)を測定し診断参考レベル(Diagnostic Reference Level: DRL)と比較検討した。さらに歯科用CBCTの画質について、ファントムを用いた視覚評価を行った。その結果、180°撮影画像の視覚評価は有意な低下を示さないことが明らかになった。よって歯科用CBCT装置の日本のDRLは高値であるが、180°撮影画像を用いることで画質を維持しながら、小児歯科用CBCTの線量低減できる可能性があることが示唆された。なお成果について1件の論文発表(採択済み)を行うことができた。以上の検討結果をもとに、今後基礎研究を発展させて、歯科X線診療に資するリアルタイム患者線量計の開発と画質を維持したうえでの患者被ばく線量低減を目指す。 (研究分担者:千田浩一。主な研究協力者:伊藤実咲、稲葉洋平)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍であり、医療関連機関等における種々の活動等が制限された状況のため、よって研究活動の進捗は遅れており、予定通りには研究が進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
基礎研究をさらに充実させるなどして、歯科X線診療に資するリアルタイム患者線量計のプロトタイプ機の試作を目指すと同時に、CBCTの画質を維持したうえでの歯科X線診療に伴う患者被曝低減を検討する。
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