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プロテアーゼインヒビターによる口腔がん細胞の浸潤機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K10123
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関獨協医科大学

研究代表者

小宮山 雄介  獨協医科大学, 医学部, 講師 (90586471)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード扁平上皮上皮 / SLPI / 三次元培養 / 重層扁平上皮 / 重曹扁平上皮 / 口腔がん / 癌浸潤
研究開始時の研究の概要

Secretory leucocyte protease inhibitor (SLPI)は全身の細胞に発現し、好中球の分泌するタンパク質分解酵素に対する阻害因子として組織の融解を防ぐ機能が知られている分子である。近年、この分子は細胞内にも分布していることが示され、申請者らはSLPI発現をCa9-22細胞でノックアウトする事で細胞浸潤を示していたCa9-22細胞が浸潤を示さなくなる現象を観察した。そこで本研究ではこの現象についてさらに解析をすすめ、Organotipic gel culture systemを構築し、細胞内でのSLPIの機能について解析する。

研究成果の概要

細胞形態の観察からwtSLPI細胞に対してΔSLPI細胞は細胞突起の伸長が少なく,円形の形態をしていた.wound healing assayによる比較では,ΔSLPIで遊走能の低下が観察された.また,コラーゲンゲルを用いた三次元培養ではwtSLPI細胞において認められた浸潤能がΔSLPIでは低下していることが確認された.
一方で,ΔSLPI細胞とその起源となるwtSLPI細胞(Ca9-22)細胞のSTR解析を行なったところ,両者のSTR表現型の一致率は30%程度であった.ΔSLPI細胞は相同組換えにより作製しており,このことが結果に影響したと考えている.

研究成果の学術的意義や社会的意義

SLPIは当初の好中球プロテアーゼインヒビターとしての機能のみならず,細胞内のシグナル伝達経路に作用して細胞の運動の制御に関わることが示され,SLPIの機能をコントロールすることでがん浸潤をコントロールできる可能性が示された.本研究でもSLPIの細胞遊走能への関与が確認され,がんの制御のために新たな創薬のターゲットとなると考えられる.超高齢化社会を迎え,今後我が国のがんの発症率は飛躍的に上昇する可能性がある.効率的な治療法の開発のためにも従来の視点とは異なる薬剤の開発が必要になると考えられ,本研究もそのような開発の基盤となると考えている.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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