研究課題/領域番号 |
20K10131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
岩永 賢二郎 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20448484)
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研究分担者 |
丹田 奈緒子 東北大学, 大学病院, 助教 (00422121)
小関 健由 東北大学, 歯学研究科, 教授 (80291128)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マイクロバブル / ソノポレーション / 口腔癌 / 癌 / ドラッグデリバリーシステム / 超音波 |
研究開始時の研究の概要 |
上皮成長因子受容体(EGFR)を標的とした抗EGFR抗体修飾マイクロバブルを作製した.同バブルと低出力超音波を用いた薬剤導入(ソノポレーション法)により,抗癌剤(bleomycin)を扁平上皮癌細胞に導入したところ,導入効果の増強を認め,新たな抗癌剤治療のmethodとして有用であることを示した.一方,新規抗癌剤として,金属ナノ粒子であるPtナノコンポジットビーズに,強い抗腫瘍効果があることを見出した.同ビーズの表面に抗体などの癌指向性を付与できる.本研究では,この新規マイクロバブルに同ビーズや抗癌剤を結合,封入させ,標的指向性をさらに高め,特異的分子標的療法を開発,改良する.
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研究成果の概要 |
抗EGFR抗体修飾マイクロバブルを用いたソノポレーション法による口腔癌細胞へのBLMの導入後、培養48時間後にWST-8による生細胞数の評価を行っ たところ、BLM単独群やマイクロバブルを使用したBLM導入群、またIgG修飾マイクロバブルを使用したBLM導入群では、そこまで細胞数の減少は認められなかったが、抗EGFR抗体修飾マイクロバブルを併用したBLM導入群では有意に生細胞数が減少した。一方,Ptナノコンポジットビーズに,強い抗腫瘍効果があることを見出した.また新規デバイスを用いて口腔癌細胞の環境を模倣した3次元培養を行ったところ、生態環境に近い口腔癌スフェロイドを大量かつ均一に作製できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ソノポレーション法は低出力の超音波を用いているため、細胞障害性が低く、毒性や免疫反応がない。顎顔面口腔領域には多くの脈管神経が存在し、また口腔内は湿潤下であるため、エレクトロポレーション法等は非現実的である。また、口腔領域の悪性腫瘍は、表層から超音波を当てることができ、同法に適したターゲットである。 また、一般的な2次元培養下の細胞は組織環境が生体と大きく乖離している。今回、新たなデバイスを用いて口腔癌細胞の環境を模倣した3次元培養を行い口腔扁平上皮癌細胞のスフェロイドを確立した。開発したデバイスは生態環境に近い口腔癌スフェロイドを大量かつ均一に作製可能であることが示唆された。
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