研究課題/領域番号 |
20K10133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
黒嶋 雄志 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00610669)
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研究分担者 |
東野 史裕 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (50301891)
北村 哲也 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (00451451)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔がん / 扁平上皮癌 / 頸部リンパ節転移 / Sam68 / RNA結合タンパク質 / mRNA / mRNP granules / 口腔扁平上皮癌 / RBP / 上皮間葉移行 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は3年間で計画する。2020年度は、正常細胞、口腔扁平上皮癌細胞(OSCC)、抗がん剤抵抗性OSCC細胞においてRNA結合タンパク(RBP)の網羅的解析を行い、転移能と抗がん剤抵抗性に関連するRBPを決定する。また、各細胞にストレスを与え、mRNAとRBPの複合体(mRNP granules)の挙動を解析する。2021年度は、転移能・CDDP抵抗性関連RBPの機能解析をすすめ、これらのRBPが標的とするmRNAを探索する。さらに、この標的mRNAとmRNP granulesとの関連を検討する。最終年度は、関連RBPの機能抑制をもたらすアデノウイルスベクターを作成し、OSCCに対する抗腫瘍効果を解析する(新規治療法の基盤構築)。
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研究成果の概要 |
1.RNA結合タンパク質のひとつであるSam68について、口腔扁平上皮癌(OSCC)における機能解析を行なった。Sam68は、舌扁平上皮癌におけるVimentinの発現に関与してEMTを制御し、頸部リンパ節転移に寄与することを初めて見出した。2.シスプラチン感受性OSCC細胞株とシスプラチン抵抗性OSCC細胞株よりタンパク質を抽出し、プロテオーム解析を行なった。Ribonucleoprotein(RBP) granules構成タンパク質のうち、有意に発現変動を示す151種類のRBPを同定した。enrichment解析の結果、mRNAのプロセッシングやスプライシングとの深い関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.本研究の成果は、Sam68が口腔扁平上皮癌における頸部リンパ節転移の新たな予測マーカーや、新規治療法の標的となる可能性を示している。 2.本研究の結果は、口腔扁平上皮癌におけるシスプラチン抵抗性に関与するRNPおよびRNP granulesの機能解明の基盤となる可能性を示している。
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