研究課題/領域番号 |
20K10137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
伊原木 聰一郎 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80549866)
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研究分担者 |
佐々木 朗 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (00170663)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Angiogenin / 口腔癌骨浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
血管新生因子Angiogenin(ANG)は様々な癌細胞から産生され,血管内皮細胞表面の受容体PlexinB2を介して血管新生を促進する.最近我々は,口腔癌の骨浸潤部にANGが高発現していることを確認した.骨微小環境において口腔癌細胞が産生するANGは,破骨細胞形成を促進し,顎骨破壊を促進しているかという点について,ANGノックアウトマウス(KOマウス)および口腔癌骨浸潤動物モデルを用いてその解明を目指す.
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研究実績の概要 |
BALB/C系nu/nuヌードマウスの大腿骨骨髄腔内に口腔癌細胞HSC-2を移植し,口腔癌骨浸潤動物モデルを確立した.各種口腔癌細胞株を移植し,浸潤面積をImageJで計測し,骨浸潤を評価した.shRNAを用いて口腔癌細胞のANG発現を抑制し,骨浸潤の抑制効果を調べた.対照群では骨髄内に腫瘍増殖を認め,TRAP染色で腫瘍周囲の骨面に沿って多数の破骨細胞形成と骨吸収窩の形成が認められた.一方shRNA群では腫瘍増殖が抑制され、TRAP染色で破骨細胞形成も抑制されていた. ANGが破骨細胞形成に与える影響の解析を行った.マウス大腿骨から骨髄細胞を回収し,Macrophage colony-stimulating factor(M-CSF)とANGを添加し培養後,TRAP染色 を行い,破骨細胞数を計測した.ANGにより破骨細胞形成が促進されることを確認した. 野生型およびANG KOマウスから、それぞれ採取した頭蓋骨由来骨芽細胞と脾臓由来破骨細胞前駆細胞の共存培養を行った.破骨細胞前駆細胞におけるANG遺伝子の欠損は,破骨細胞形成を阻害した.破骨細胞の骨吸収能はPit formation assayで評価した.ANG遺伝子の阻害は,破骨細胞の骨吸収能を阻害した. ANGが口腔癌細胞に与える影響の解析を行った.口腔癌細胞のANGおよびPlexinB2発現はELISA法とWestern blot法で調べた.口腔癌細胞をANG 存在下と非存在下で培養し増殖能と浸潤能の解析を行った.口腔癌細胞のANGおよびPlexinB2を発現しており、ANGは口腔癌細胞の増殖能と浸潤能を促進することが明らかとなった.
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