研究課題/領域番号 |
20K10144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐々木 美穂 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (10437874)
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研究分担者 |
角 美佐 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (90284702)
佛坂 由可 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10244089)
片山 郁夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80295089)
榮田 智 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80325662)
高木 幸則 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (30295084)
林田 咲 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (40644050)
稲富 信之 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (00868127)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨吸収薬剤関連顎骨壊死 / ARONJ / MRONJ / MRI / 拡散強調MRI / ダイナミック造影MRI / 拡散強調撮MRI / 骨吸収抑制薬剤関連顎骨壊死 |
研究開始時の研究の概要 |
骨吸収抑制薬剤は、骨粗鬆症の治療や悪性腫瘍の骨転移を予防する目的で広く用いられています。しかしながら、近年この薬の影響であごの骨に重篤な骨髄炎が生じる副作用が知られており、これを骨吸収抑制薬剤関連顎骨壊死と呼んでいます。今回の研究は、この骨吸収抑制薬剤関連顎骨壊死をMRIを用いて診断する方法を確立しようとする研究です。方法としては、患者さんのMRI画像の解析や、細胞を用いた実験を行います。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、MRIを用いた顎骨骨髄の定量的・定性的評価法を確立し、この方法を用いて骨吸収抑制薬剤関連顎骨壊死(ARONJ)の炎症像を解析し、その特徴を明らかにすることである。研究初年度にはTWISTシークエンスとPETRAシークエンスについての検討を行った。その結果、TWISTシークエンスはダイナミック造影時の顎骨骨髄中の血流の変化を経時的かつ定量的に捉えることが可能であり、またPETRAシークエンスは顎骨の微細な骨梁構造や構造変化を定性的に捉えることが可能であることが示唆された。 令和3年度から当該年度にかけては、これらの方法を用いて骨髄炎患者のMRI撮像を試みた。その結果、当該年度中に新規のARONJ症例15例のMRI撮像が実施できた。また比較として放射線性骨髄炎3症例及び細菌性骨髄炎3症例のMRI撮像も実施できた。これらのデータを解析した結果、ARONJ患者においては骨溶解が進行した部位と、骨硬化が進行した領域での血流量の違いについて、TWISTシークエンスを用いることで定量的に評価可能であることが示唆された。また骨梁構造の評価についてはPETRAシークエンスがCTの骨条件モードと同程度の解像度・解析能を有していることが明らかとなり、定性的評価として用いることが可能であることが示唆された。更に拡散強調MRIのデータの解析も試みた結果、骨溶解領域と骨硬化領域の拡散係数の差が明らかになり、骨髄炎の活動性など炎症像の評価に有用であることが示唆された。 また培養細胞を用いた基礎実験については、骨髄炎の浮腫性炎症に伴う細胞周囲の水分含有量の変化が拡散強調MRIに及ぼす影響について、異なる細胞を用いた実験を行なった。その結果、細胞密度と拡散係数との関係が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響、また口腔外科外来診療停止措置の影響により新規骨髄炎患者のMRI撮像数が少なく、解析に必要な症例数を確保することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
新規骨髄炎患者(ARONJ・放射線性骨髄炎・細菌性骨髄炎)のMRI撮像データ収集を引き続き進める。また過去に撮像されたMRIデータの解析も行う。これらの2つ(新規及び既存)のデータの収集・解析を行い、可及的に多くのARONJ症例のMRIデータの蓄積を試みる。また培養細胞を用いた拡散強調MRIに関する基礎的実験も継続して行う。これらを解析し、当初の予定である顎骨骨髄の定量的・定性的評価法を確立し、この方法を用いて骨吸収抑制薬剤関連顎骨壊死(ARONJ)の炎症像を解析し、その特徴を明らかにしたい。
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