研究課題/領域番号 |
20K10149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
矢田 直美 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60468022)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | RNAメチル化 / 口腔扁平苔癬 / 口腔扁平上皮癌 / 口腔細胞診 / m6A / METTL3 / 口腔潜在的悪性疾患 / 細胞診 / 口腔癌 / 扁平上皮癌 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌は年々増加しており、早期発見・治療が制御やQOLに関与する。エピジェネティクスは後天的な遺伝子発現制御機構で、DNAのメチル化など発癌などに関与する。RNAもDNAと同じような化学修飾を受け、RNAのメチル化がmRNAの安定性などの重要な機能を持つ。本研究は、早期および進行した口腔扁平上皮癌におけるRNAメチル化修飾の実態を口腔潜在的悪性疾患(白板症や口腔扁平苔癬など)と比較し、①優位なRNAメチル化修飾因子を同定し、②RNAメチル化修飾の診断学的な有用性や予後因子になるかなどの臨床学的な意義の解明、③これを口腔擦過細胞診へ応用し、口腔癌早期発見へ発展させること目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、早期および進行した口腔扁平上皮癌におけるRNAメチル化修飾の実態を口腔潜在的悪性疾患(白板症や口腔扁平苔癬)と比較し、RNAメチル化修飾の診断学的な有用性や予後因子などの解明し、早期発見へ発展させること目的とした。m6A修飾因子の読み取り因子のMETTL3、 書き込み因子のYTHDF1、 YTHDC1は、扁平上皮癌で高率に発現し、白板症の上皮性異形成が扁平苔癬よりも高発現であった。口腔潜在悪性疾患から癌へ進展する段階で、RNAメチル化修飾因子が関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早期および進行した口腔扁平上皮癌ではRNAメチル化修飾因子である、METTL3、 YTHDF1、 YTHDC1は口腔潜在的悪性疾患(白板症や口腔扁平苔癬)よりも高率に発現を認めた。また、口腔潜在的悪性疾患で上皮性異形成症の一部も発現が見られた。これらの因子が、口腔癌がんへと進展する予測因子となり、早期発見の一助となり、早期治療による外科的侵襲軽減につながる可能性がある。
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