研究課題/領域番号 |
20K10155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
柿原 嘉人 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40379938)
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研究分担者 |
佐伯 万騎男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30273692)
荒井 雅吉 大阪大学, 大学院薬学研究科, 教授 (80311231)
船山 昭典 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80529686)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | R2TP / 口腔扁平上皮癌 / TELO2 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の口腔癌の罹患数は、近年の超高齢化に伴って上昇傾向にあり、その約9割を占める口腔扁平上皮癌についても同様である。本研究では、まず、口腔扁平上皮癌に関与すると考えられているタンパク質について詳細な解析を行い、その悪性化のメカニズムを明らかにする。さらに、そのタンパク質をターゲットにしたできるだけ副作用の少ない新規な分子標的治療薬の創出を行う。
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研究成果の概要 |
R2TPは、細胞の分裂増殖や代謝に関わるシャペロンタンパク質で、細胞の重要な生物学的プロセスに関わる複合体の形成に関与することが知られている。本研究では、このR2TPが口腔癌の悪性化に関わるかについて解明を行った。口腔扁平上皮癌組織における発現様式や癌由来細胞を用いたR2TP相互作用因子の網羅的単離や遺伝学的な表現型解析を行ったところ、R2TPが口腔癌の悪性腫瘍において高発現しており、癌抑制遺伝子産物である変異型p53などと相互作用することで、悪性化に関与していることが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の口腔癌の罹患数は、近年の超高齢化に伴って上昇傾向にあり、その約9割を占める口腔扁平上皮癌についても同様である。効果的な治療薬の開発によって、予後の改善は進んでいるが、一方で癌悪性化のメカニズムは未解明の部分も多く、治療薬については副作用や獲得耐性の問題点もあり、口腔癌細胞の性状における分子レベルでのメカニズムの理解が必要である。そこで、本研究は、口腔癌の悪性化がどのようにして起こるのかについて、分子レベルでの解明を行った。本研究成果によって、悪性化のメカニズムの理解が進んだことで、副作用や獲得耐性が少ない新しい治療法薬の開発に繋がることが期待される。
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