研究課題/領域番号 |
20K10188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山下 雅子 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (70569946)
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研究分担者 |
笹栗 健一 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10235286)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | オキシトシン / 咀嚼 / ストレス / 視床下部 / 辺縁系 / 大脳辺縁系 / 受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、咀嚼刺激により摂食とは異なる脳領域として辺縁系、皮質でのオキシトシン受容体の発現とニューロンの活性化が起こることで、視床下部を介して全身性のストレスが緩和されるかという仮説を検証することである。ストレス環境下での咀嚼刺激によりで大脳辺縁系、帯状皮質、扁桃体での活性化を解明する。
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研究実績の概要 |
摂食により延髄のプロラクチン放出ペプチド産生ニューロンが活性化され、視床下部のオキシトシンが活性化し、摂食が終了する。一方、ストレス時の咀嚼活性でストレス反応を受け活性化するタンパク質キナーゼが室傍核、島皮質ならびに中脳中心灰白質にて減少し、扁桃体では選択的神経細胞破壊でその減少を抑制される。これまでに辺縁系、扁桃体にもオキシトシン受容体が発現されており、オキシトシンの機能には抗ストレス作用があることから、 摂食とは異なる投射経路として『咀嚼により辺縁系や皮質でオキシトシンが活性され、オキシトシン受容体を介した新規ストレス緩和機構が存在する可能性がある』という仮説を考えた。本研究は、咀嚼において、オキシトシンを介し摂食とは異なる神経機構を可塑的に賦活化もしくは不活性化することで、全身性のストレス応答を制御しているか解明することである。 咀嚼および摂食にストレス抑制作用があるかどうかを明らかにするために、不安行動を検証した。絶食および絶食後に咀嚼摂食させた実験マウスに刺激マウスを側近させ、実験マウスが刺激マウスに接近するまでの時間を検討した。その結果、咀嚼摂食群は絶食群と比較し、刺激マウスへの接近時間が短かった。咀嚼摂食することで見知らぬマウスへの不安が減ったと考えられた。このことより、咀嚼摂食は不安行動を減弱させることが明らかとなった。これらのデータは、咀嚼刺激はストレス反応を抑制しているという仮説に合うものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで得られたデータは、仮説に合致している。
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今後の研究の推進方策 |
咀嚼刺激により脳内のオキシトシン受容体が活性化されるか。オキシトシン受容体の活性化の部位の検索と同時に咀嚼刺激によって活性化されたオキシトシンがストレス緩和作用として働くかどうかを網羅的に検証する。
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