研究課題/領域番号 |
20K10211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 産業医科大学 (2021-2022) 九州歯科大学 (2020) |
研究代表者 |
中富 満城 産業医科大学, 産業保健学部, 准教授 (10571771)
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研究分担者 |
中島 由郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30455430)
瀬田 祐司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90291616)
豊野 孝 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (10311929)
片岡 真司 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (80364149)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 一次繊毛 / 歯胚発生 / 二次口蓋 / 顎下腺管 / 歯胚 / 発生 |
研究開始時の研究の概要 |
将来的な歯の再生医療の実現の為には正常な歯の発生過程の解明が不可欠であるが、その全貌は未だ明らかとなっていない。本研究で着目する一次繊毛関連遺伝子Inversin(Inv)およびNphp3は嚢胞性腎疾患であるネフロン癆の原因遺伝子であるが、歯胚形成過程における機能についてはこれまでに報告されていない。本研究ではこれらの遺伝子の変異マウスを解析し、歯を含む顎顔面の発生過程における機能について探索する。
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研究成果の概要 |
正常なマウス歯胚の形成過程において一次繊毛関連遺伝子であるInversin(Inv)およびNephrocystin 3(Nphp3)の発現が認められた。両遺伝子の変異マウスを解析した結果、切歯の先端部の鈍円化、切歯の萌出方向の異常、切歯全長の短縮化、臼歯の低咬頭、口蓋裂、顎下腺管の拡張等の表現型が観察された。これらの結果より、歯を含む顎顔面の正常な発生過程においてInvやNphp3の機能が必須である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
将来的な歯の再生医療を実現する為には歯の分子設計図としての正常な発生機構の正確な理解が必要不可欠である。本研究の成果によりマウス一次繊毛関連遺伝子であるInvおよびNphp3が切歯や臼歯の正常な形態形成や萌出過程に必須である可能性が示唆された。更にInvは二次口蓋や顎下腺管の正常な形成に関与する可能性が示唆され、顎顔面領域における一次繊毛関連遺伝子の変異を原因とする先天異常発症機構の解明に貢献する成果が得られた。
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