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OSAの治療法の違いが抑うつ状態および高次脳機能に与える影響の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K10218
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関鶴見大学

研究代表者

及川 崇  鶴見大学, 歯学部, 講師 (60386919)

研究分担者 菅崎 弘幸  鶴見大学, 歯学部, 准教授 (30333826)
千葉 伸太郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40236815)
友成 博  鶴見大学, 歯学部, 教授 (70398288)
須藤 智省  鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (80782680)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード閉塞性睡眠時無呼吸 / 外科的矯正治療 / うつ病 / 持続的陽圧呼吸療法 / oral appliance
研究開始時の研究の概要

現在、成人のOSA治療としてCPAP(持続的陽圧呼吸)療法や口腔内装置(oral appliance:OA)、外科的矯正治療がおこなわれているが、これらの治療法がOSA患者のうつ症状へ与える効果については未だ明らかになっていない。本研究は、当科を受診した成人患者を対象にOSAとうつ病の確定診断をおこない、OSAに起因する抑うつ状態を併発する成人患者に対して、CPAPやOA、外科的矯正治療をおこなった場合のOSAの改善とその関連疾患であるうつ病などの精神障害の改善および高次脳機能への影響を検証することである。

研究実績の概要

現在、成人のOSA治療としてCPAP(持続的陽圧呼吸)療法や口腔内装置(oralappliance:OA)、外科的矯正治療がおこなわれているが、これらの治療法がOSA患者のうつ症状へ与える効果については未だ明らかになっていない。本研究は、うつ病を伴う成人のOSA患者に対して、外科的矯正治療をおこなった場合のOSAの改善とその関連疾患であるうつ病などの精神障害の改善および高次脳機能への影響を検証することを目的としている。
本年度は鶴見大学歯学部附属病院矯正科を受診した成人患者のうち、外科的矯正治療を目的に来院された患者にピッツバーグ睡眠質問票で6点以上の患者を選定し、簡易PSG検査器を渡し、成人閉塞性無呼吸症診断をおこない、睡眠呼吸障害(基準:AHI5以上)を有する患者を選定した。また、抑うつ状態のスクリーニングを自己評価尺度であるBeck Depression Inventory(BDI:ベックうつ病調査表)を用いておこない、外科的矯正治療群の被験者10名を確保した(現在18名)。矯正診断用資料として顔面・口腔内写真、パノラマX線写真と頭部X線規格写真、口腔模型を用いて、上下顎骨と顔貌および咬合状態の精査をおこない、併せて下顎運動、咀嚼筋活動、咬合力と咬合接触面積検査、咀嚼能率検査などの顎口腔機能検査と顎関節部のMRI画像撮影を用いて精査した。10名については高次脳機能の評価としてNIRSを用いて脳血流動態の測定をおこない前頭前野の16領域について計測した。また、ピッツバーグ睡眠質問票で5点以下でBDI10以下の患者をコントロール群として3名(現在5名)確保した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和4年度までは新型コロナウイルスの影響で、附属病院の患者の研究への参加に対する同意がなかなか得られず、参加者が8名であったが、令和5年度は10名の被験者が確保でき18名となり初診時のデータの統計解析がおこなえた。当初予定していた患者数にはまだまだ足りない状況であるため、さらにN数を増やしていきたい。簡易PSG検査器が2台になったことで患者への貸し出しもスムーズになりデータの採得がおこなえているので今年度で必要な被験者数を確保しようと考えている。

今後の研究の推進方策

簡易PSG検査器を用いたOSA患者のスクリーニングをこのまま積極的におこない、初診患者の数を増やしていくことを考えている。また、被検者のうち外科手術が終了した被検者はまだ1名である。今後終了する患者がふえてくるため、手術後のAHIやBDIの数値の変化を確認し、統計分析をおこない外科手術の効果を検証していく予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 上下顎移動術と上顎両側第一大臼歯抜去により治療を行った骨格性開咬症例2021

    • 著者名/発表者名
      糸日谷佳菜子、及川 崇、石川美佐緒、友成 博
    • 雑誌名

      東京矯正歯科学会雑誌

      巻: 31 ページ: 100-106

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 骨格性下顎前突症患者の咀嚼時脳血流上昇は正常咬合者よりも低い2021

    • 著者名/発表者名
      中村浩昭, 菅崎弘幸, 山田祐子, 村上真澄, 小澤絵里香, 狩谷千尋, 佐原早彩, 和田悟史, 及川 崇, 友成 博
    • 雑誌名

      日本顎変形症学会雑誌

      巻: 31 号: 3 ページ: 172-180

    • DOI

      10.5927/jjjd.31.172

    • NAID

      130008079098

    • ISSN
      0916-7048, 1884-5045
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 鶴見大学歯学部附属病院矯正科における矯正単独治療と外科的矯正治療の PAR index を用いた治療成績の比較2021

    • 著者名/発表者名
      小澤絵里香, 菅崎弘幸, 及川 崇, 関谷利子, 勝又裕太, 吉沢 舞, 狩谷千尋, 友成 博
    • 雑誌名

      鶴見歯学

      巻: 47 ページ: 67-73

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 鶴見大学歯学部附属病院における先天性疾患に起因した不正咬合を伴う患者に関する実態調査2021

    • 著者名/発表者名
      吉澤 舞、菅崎弘幸、及川 崇、関谷利子、勝又裕太、小澤絵理香、友成 博
    • 雑誌名

      Orthodontic Waves-Japanese Edition

      巻: 80 ページ: 12-18

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 各年代における唇側および舌側の臨床歯冠長の違い2023

    • 著者名/発表者名
      長岡清美, 宮本 豊, 及川 崇, 新保雄大, 溝上基一郎, 井田知美, 佐藤博美, 米今眞梨, 上田将太郎, 片山まお, 友成 博
    • 学会等名
      第82回日本矯正歯科学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 骨格性下顎前突症患者の咀嚼時脳血流上昇は正常咬合者よりも低い2022

    • 著者名/発表者名
      中村 浩昭, 菅崎 弘幸, 山田 祐子, 村上 真澄, 小澤 絵里香, 狩谷 千尋, 佐原 早彩, 和田 悟史, 及川 崇, 友成 博
    • 学会等名
      第32回 日本顎変形症学会総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 垂直性顔面骨格パターンと唾液検査システムSalivary Multi Test数値の関連2021

    • 著者名/発表者名
      佐々木喬央、菅崎弘幸、及川 崇、宮本 豊、佐藤亜希子、熊谷千明、友成 博
    • 学会等名
      第80回日本矯正歯科学会学術大会&第5回国際会議
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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