研究課題/領域番号 |
20K10228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
春山 直人 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (70359529)
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研究分担者 |
寺尾 文恵 九州大学, 歯学研究院, 助教 (10510018)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ストア作動性カルシウム流入 / STIM1 / カルシウムイオン / 唾液腺 / QoL / 皮膚 / 歯科矯正学 / カルシウムシグナル / 外胚葉異形成症 / 創傷治癒 / Stim1 / Stim2 / カルシウム / チャネロパチー / エナメル質 |
研究開始時の研究の概要 |
「カルシウムチャネロパチー」とは、細胞内カルシウムイオン濃度の制御に関わるカルシウムチャネルおよびその関連タンパク分子の異常によって引き起こされる疾患の概念である。本研究では上皮組織特異的遺伝子欠損マウスを用いて、口腔の生活の質(QoL)に影響を与えるエナメル質形成不全や唾液腺分泌の機能異常に関連した、カルシウムチャネロパチーの病態を解明する。本研究は、歯科医療に関連した基盤的知識の蓄積に貢献するのみならず、毛髪再生や創傷治癒メカニズムの解明にも発展できる結果を得ることが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、口腔のQoLに影響を与えるカルシウムチャネロパチーの病態を解明するため、上皮特異的な Stim1/2遺伝子変異マウスを作出し、表現型解析をおこなった。その結果、Stim1/2変異マウスでは唾液分泌量低下のみならず、唾液中の塩化物イオン濃度が変化していることが示された。これらの結果は、唾液腺細胞のストア作動性カルシウム流入機構の異常が唾液の塩化物イオン濃度に影響を及ぼし、原唾液誘導を変化させることで唾液分泌量を減少させている可能性を示唆する。加えて、Stim1/2変異マウスでは、ストア作動性カルシウム流入機構の異常が表皮のバリア機能も変化させていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が作出したマウスは、対象となる唾液腺および皮膚組織におけるカルシウムチャネロパチーの病態解明に向けて利用可能な有用なモデルとなりうることが確認できた。またこのモデルを解析して得られた成果は、カルシウムチャネロパチーの中でも特に解明が立ちおくれている、ストア作動性カルシウム機構の異常がもたらす、唾液腺機能異常による口腔乾燥症や、口腔上皮を中心とした上皮分化・創傷治癒の役割について、その理解と治療につながる有益な情報になると考えられた。
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