研究課題/領域番号 |
20K10232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
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研究分担者 |
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
中川 祥子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60865301)
福嶋 美佳 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30828190)
丸谷 佳菜子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50828192)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ブラキシズム / 胃食道逆流症 / 咀嚼筋障害 / 顎関節症 / 上部消化器疾患 / 睡眠時ブラキシズム |
研究開始時の研究の概要 |
これまで異常機能活動と考えられてきた睡眠時ブラキシズムが食道を酸から守る口腔機能の一つである可能性について報告し、最近のメタ解析によりこの一端が明らかになりつつある。そして咀嚼筋障害を有する者は睡眠時ブラキシズムエピソードの頻度が低いことも分かってきた。一方、現代人は胃酸分泌能が増加し、胃食道逆流症やバレット食道等の食道疾患が増加傾向にある。そこで「不正咬合と咀嚼筋障害が、胃食道逆流によって生じた睡眠時ブラキシズムと唾液分泌を抑制して食道内の酸のクリアランスを低下させ、逆流性食道炎やバレット食道ひいては食道腺癌等の食道疾患を引き起こす」のではないかと考え、解明することを本研究の目的とした。
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研究実績の概要 |
我々は、胃食道逆流症等の上部消化器疾患とブラキシズムや唾液分泌との関連を明らかにするために介入研究を、咀嚼筋障害を含む顎関節症や上部消化器疾患とブラキシズムとの関連を調査するために横断研究をしている。具体的には、前者では公募した被験者に対して、介入後の消化器症状咬筋筋活動、自律神経活動、唾液分泌量がどのように変化するか調べた。その結果、胃食道逆流による不快感等の消化器症状と咀嚼筋の活動量との間に相関が認められ、また、咬筋筋活動と側頭筋筋活動の変化にも相関が認められた。事前分析で必要とされた被験者数まで達していないので、引き続き被験者の募集と検査の実施をする。後者では公募した被験者に対して、咀嚼筋・顎関節の疼痛の有無やブラキシズムの自覚症状、上部消化器症状を質問紙票やDC/TMDによる診察により、咬筋筋活動を筋電図検査により調査・測定している。その結果、触診時に咬筋の圧痛がある群はない群と比較して、噛みしめる動作を頻回にしていることが明らかになった。また、触診時に咬筋の圧痛がある者は、側頭筋および顎関節の圧痛を有する割合が多く、噛みしめる動作は、側頭筋および顎関節の疼痛にも影響している可能性が示唆された。また、上部消化器症状を有する者は噛みしめる動作を高頻度にしていることが分かったので、上部消化器疾患とブラキシズムには関連があることが明らかになった。この研究においても事前分析で必要とされた被験者数まで達していないので、引き続き被験者の募集と検査の実施をする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響により研究実施体制が整わず、被験者数の確保が非常に困難な状況にあるため。
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今後の研究の推進方策 |
事前分析で必要とされた被験者数まで達していないので、引き続き被験者の募集と検査の実施をする。
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