研究課題/領域番号 |
20K10235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
浅川 剛吉 昭和大学, 歯学部, 准教授 (20347884)
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研究分担者 |
吉村 健太郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (10585699)
長谷川 智一 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (50274668)
笹 清人 昭和大学, 歯学部, 助教 (50823069)
上條 竜太郎 昭和大学, 歯学部, 教授 (70233939)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Down syndrome / SDF-1 / DSCR-1 / Calcineurin singnaling / 血管新生 / 永久歯歯根膜由来細胞 / FGF2 / TGFβ / Down症候群 / 歯根膜由来細胞 / カルシニューリン経路 / マイクロアレイ解析 / SV40 / hTERT / カルシニュー林経路 / マイクロアレイ / STR解析 / 核型解析 / Periodontal cell / Down's syndrome / SV40-Ag / PDL / SDF1 / DSCR1 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周疾患をより効率的に治療することはダイレクトに健康寿命に繋がる。申請者らは歯周疾患を特徴とするヒトDown症歯根膜細胞についても単離培養に成功し、それらのマイクロアレイ比較解析を行った結果、Osteoblast specific factorの有意な上昇やBone morphogenetic proteinの減少を確認した。本研究は、これら歯周疾患を特徴とするヒトDown症候群歯根膜細胞を用いて歯周組織における髄間葉系幹細胞遊走因子発現メカニズムを解析する。その結果、新しい歯周疾患予防方法の開発や自己治癒能力を高める歯周組織再生医療技術を確立することを目的としている。
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研究実績の概要 |
超高齢化社会において国民の健康維持増進のために、全身疾患に深く関連のある周疾患を効果的に治療することは歯科医療の重要な課題である。申請者らはこれまで、ヒト歯根膜細胞の単離培養に成功し、その特徴について解析を行ってきた。さらに歯周疾患を特徴とするヒトDown症候群歯根膜細胞についても単離培養に成功し、それらのマイクロアレイ比較解析を用いた遺伝子発現様式を検討したところ、骨芽細胞分化マーカーの有意な変化やBMPの減少、SDF-1(stromal cell-derived factor-1) 発現の低下を確認している。これら歯周疾患を特徴とする生体からの細胞は極めて有用である。本研究はヒトDown症候群歯根膜細胞を用いて歯周組織における血管新生メカニズムを解析する。その結果、新しい歯周疾患予防方法の開発や自己治癒能力を高める、組織再生医療技術を確立することを目的としている。現在、ヒトDown症永久歯歯根膜細胞を継続的に実験試料として使用するために、human telomerase reverse transcriptase およびSimian Virus 40 large T antigen の遺伝子導入。single cell cloningを行い(STPDL)(STPDLDS).を獲得。STR解析により初期のヒトダウン症歯根膜由来細胞(primary PDLDS)との同一性を確認している(図8)(Human Cell (2022) 35379-383さらにそれらを用いて内皮周囲の壁細胞や繊維芽細胞で発現が高くVEGF同様内皮細胞の遊走活性を示すSDF-1について解析を遂行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ流行による制限。スタッフの変更等によりやや進行は遅れ残高が発生した。細胞培養、生化学解析に必要な備品、試薬に使用する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
既にヒトDown症永久歯歯根膜細胞(図3)にhuman telomerase reverse transcriptase (hTERT)およびSimian Virus 40 large T antigen (SV40LT)遺伝子を導入、さらにsingle cell cloningを行い既に獲得したSTPDL,STDSPDLそれぞれの細胞についてDSCR-1,SDF-1,FoxC1の発現を解析する。しかし、STDSPDLはDown症候群の特徴を認めるもののDNAは倍加している.(図4)それらはSV40LTの影響であると考えられた. そこでKaryotype正常不死化細胞作成も同時に開始する.
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