研究課題/領域番号 |
20K10238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
友成 博 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70398288)
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研究分担者 |
成宮 毅 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (00803074)
菅崎 弘幸 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (30333826)
千葉 伸太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40236815)
及川 崇 鶴見大学, 歯学部, 講師 (60386919)
須藤 智省 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (80782680)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯科矯正用アンカースクリュー / 顎整形力 / 睡眠呼吸障害 / 睡眠 / ウェアラブルデバイス / 脳波 / OSA / 小児閉塞性睡眠時無呼吸 / 口腔機能 / 心身機能 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、矯正治療による顎整形力を用いた成長期の咽頭気道の拡大は小児の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の根本治療として注目されている。しかし、既存の顎整形力を発揮する装置は歯を固定源とするため、歯と歯周組織への侵襲、予期せぬ歯性の変化、骨格性の改善が半減するなどの欠点がある。本研究では、既存の歯科矯正用アンカースクリューと併用することで直接顎骨に効果的な顎整形力を付与する新規補助装置を考案した。
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研究成果の概要 |
小児閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者は高次脳機能低減、精神発達障害、心身ストレス障害等を惹起することが知られている。その新規治療modalityとして歯科矯正用アンカースクリューを用いた顎整形力負荷があるが、アンカースクリュー脱落抵抗性を向上させる方法を開発した。 また、臨床研究として成長発育期の不正咬合者を対象に小児OSA患者の解剖学的咽頭気道の狭窄部位に起因するOSAの罹患率、CTを用いた顎顔面形態の特徴、各種口腔機能パラメータ、ウエアラブルデバイスによる脳波測定が可能な睡眠検査、日中の行動などについて矯正歯科治療前後の検証を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、小児閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する革新的な治療法の開発と、その病態解明に寄与するものである。歯科矯正用アンカースクリューを用いた顎整形力負荷療法の確立と、その脱落抵抗性向上法の考案は、学術的に重要な意義を有する。さらに、臨床研究により得られたOSAの有病率、解剖学的・機能的特徴、睡眠パターン、日中の行動に関する知見は、OSAの診断・治療戦略の発展に資するものと期待される。社会的には、本研究成果が、OSAに悩む子どもたちの健やかな発育と生活の質の向上に寄与し、ひいては公衆衛生の増進に貢献することが望まれる。
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