研究課題/領域番号 |
20K10243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高野 裕史 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (30282172)
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研究分担者 |
福田 雅幸 秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (20272049)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔機能低下 / がん / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では超高齢社会を迎え、健康寿命延伸のカギを握る口腔機能が注目されている。一方で「がん」は、高齢者で罹患率が増加するため、早期発見、早期治療が求められるが、簡便に行える信頼性の高いスクリーニング方法は存在しない。申請者らの研究結果では、食道がん患者は口腔機能が低下しており、口腔機能の分析からがん発症危険因子に関わる新しいスクリーニング法の確立が期待できると考えた。近年のがんと口腔内細菌の関わりや唾液メタボローム解析によるがん診断の開発から、本研究では、がん患者における口腔機能評価と口腔内細菌および唾液メタボローム解析から「口腔機能低下とがんの関連性」におけるバイオマーカーを解明する。
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研究実績の概要 |
我が国では超高齢社会を迎え、健康寿命延伸のカギを握る口腔機能が注目されている。一方で「がん」は、高齢者で罹患率が増加する傾向にあり、早期発見、早期治療が治癒率向上のための最善策と考えられているが、一般の診療所で簡便に行える信頼性の高いスクリーニング方法は存在しないのが現状である。申請者らは、これまで行ってきた周術期口腔機能管理の研究結果から、食道がん患者は口腔機能が低下していることに着目し、口腔細菌のコントロールに先立つ、口腔機能の低下は、がんの発症や増悪に深く関連しているのではないかとの発想に至り、口腔機能の分析からがん発症危険因子に関わる新しいスクリーニング法の確立が期待できると考えた。 本研究は、がん患者における7つの口腔機能(口腔衛生状態,口腔乾燥,咬合力,舌口唇運動機能,舌圧,咀嚼機能,嚥下機能)を総合的に評価し、唾液メタボローム解析による網羅的な代謝プロファイルを測定することにより、口腔機能低下者に特異的な代謝マーカーを同定し、がん患者の代謝マーカーとの関連性を分析する。さらに口腔内細菌叢をメタゲノム解析し、口腔機能低下者に特有の細菌を同定する。これらの結果から「口腔機能低下とがんの関連性」におけるバイオマーカーを解明し、口腔機能の維持・改善の意義とがん発症のリスク因子としての可能性を示すことを目的とする。 初年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一定期間、診察を見合わせ、患者の減少が余儀なくされたが、その後徐々に対象患者を増やし、口腔機能評価を行った。研究結果から学会において「食道癌患者における口腔機能評価に関する検討」を発表し、食道癌患者では、口腔内細菌数が増加しており、咬合力、嚥下機能の低下から高い口腔機能低下症の罹患率を示し、癌と口腔機能低下の関連性について論文で報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでコロナウイルス感染拡大の影響で一定期間、診察を見合わせ、患者の減少が余儀なくされたことが大きく影響している。このため患者からの試料採取は困難を極め、未だ解析に十分な症例数が得られていないが、その後徐々にサンプルの採取が可能となってきている。当該年では得られた研究データから学会発表、論文投稿を行った。
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今後の研究の推進方策 |
未だ十分な症例数が得られていないため、遅れている試料採取を推進する。そのため、研究機関の延長を申請し、50症例程度での解析を目指す。残っている研究費での唾液メタボローム解析による網羅的な代謝プロファイル測定や口腔内細菌叢のメタゲノム解析による口腔機能低下者に特有の細菌を同定について、全症例での実施は困難と考えられるが、少数例でもデータを獲得し、今後の研究に活かしたい。
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