研究課題/領域番号 |
20K10249
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
田中 景子 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (40341432)
|
研究分担者 |
三宅 吉博 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50330246)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 前向きコーホート研究 / 歯周疾患 / リスク要因 / 中高年 / 生活習慣病 / 口腔機能 / 舌圧 / 歯牙喪失 / 歯周病 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病は、最もありふれた生活習慣病の一つであり、心筋梗塞や脳梗塞等、より重篤な全身疾患のリスク要因でもある。 中高年を対象とした「愛大コーホート研究」のデータを活用し、食事・栄養摂取要因、及び遺伝要因との関連について解析する。 栄養・食事要因と歯周病との関連、さらに遺伝要因との交互作用が明らかになれば、体質を考慮した上で、食事変容という比較的簡便な方法で歯周病を予防できる可能性が高まり、ひいては全身疾患の発症抑制に寄与できる。
|
研究成果の概要 |
2015年度より愛媛県内の中高齢者を対象とした「愛大コーホート研究」を開始した。2023年度末までに10376名にベースライン調査に参加いただいた。質問調査票による情報収集に加え、研究用健診を実施して、口腔内、及び全身の健康状態について、客観的な情報を収集している。これらのデータを活用した解析で、残存歯数の減少は、難聴有症率と正の関連があった。また、女性においてのみ、舌圧と軽度認知機能障害有症率との間に負の関連があることがわかった。今後もベースライン調査のデータを活用して、口腔内状況と様々な健康問題との関連について解析を進める。また、追跡調査を継続する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔内の健康状態が全身の健康へ与える影響について、日本人を対象としたエビデンスは、あまり多くはない。愛大コーホート研究では、口腔の健康に関する情報を詳細に収集しており、全身疾患との関連について、多くのエビデンスの産出が期待できる。今回、コーホート研究の一部の対象者のデータを活用した解析結果から、喪失歯の減少によって、難聴を予防できる可能性や、口腔機能の一つである咬合力を保つことにより、軽度認知機能障害を予防できる可能性が示唆された。
|