研究課題/領域番号 |
20K10253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
葭葉 清香 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (60555358)
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研究分担者 |
鎌谷 宇明 昭和大学, 歯学部, 准教授 (00315003)
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 講師 (50325099)
栗原 祐史 昭和大学, 歯学部, 客員教授 (90514969)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | メタゲノム解析 / 口腔内細菌叢 / 周術期口腔機能管理 / 次世代シーケンサー / 大動脈弁狭窄症 / 心臓弁膜症 / 口腔内細菌 / クローナリティー / 網羅的解析 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は「心臓弁膜症の病因・病態に関して、口腔内細菌が関与し、口腔内管理を行うことで全身感染症を予防する」との仮設を立て、対象患者の口腔内より検出された菌、心臓弁組織あるいは疣贅から検出された菌が同一クローンであるかの検討を行う。解析結果より、口腔内細菌と心臓弁膜症の病態、進行度、周術期に伴う合併症との関連を詳細に検討する。
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研究成果の概要 |
大動脈弁狭窄症患者における摘出弁組織と口腔内プラークから検出されたDNAについて解析し、有効な周術期口腔機能管理法の確立を行うことを目的とし研究を進めた。 研究の結果から、大動脈弁狭窄症患者から採取した心臓弁組織は大きく2群(GroupA、GroupB)に分類されることが分かった。GroupBにおいては、病気分類でsevereの症例が多く含まれる傾向にあった。大動脈弁組織における2群間の口腔内状況について比較するとGroupBの患者では、舌背の細菌数が多くなっており、プロービング時の出血の割合が多くなっていた。 適切な口腔衛生管理は大動脈弁狭窄症の予防と治療に貢献する可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周術期口腔機能管理の効果に関して学術的な根拠となる報告は依然少なく、基礎的知見が不十分なままである。大動脈弁狭窄症患者の病因・病態において口腔内細菌が関わっており、口腔内管理を行うことで血流に侵入する細菌数を減少させ、全身感染症を予防しているのではないかと仮説を立て本研究を進めた。適切な口腔衛生管理は大動脈弁狭窄症の予防と治療に貢献する可能性があることが示唆されたことから、周術期口腔機能管理の有用性を示すことができた。
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