研究課題/領域番号 |
20K10258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
岡田 彩子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (60515584)
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研究分担者 |
MATIN KHAIRUL 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (00372433)
有吉 芽生 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (20516299)
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
藤井 俊光 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (30547451)
齋藤 渉 鶴見大学短期大学部, 歯科衛生科, 准教授 (30624887)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腸炎関連性発癌 / 専門的口腔ケア / 次世代シークエンサー |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性腸疾患長期経過患者の発癌スクリーニングとサーベイランス時に採取した口腔、糞便および大腸粘膜組織サンプルを用いて細菌解析を行い、以下の各項目を明らかにする。 1)寛解期維持者の炎症転機(再燃)に関与する口腔病原細菌を同定する。 2)腸炎関連性発癌非発癌者と発癌者の口腔・腸内細菌叢を比較し、腸炎関連性発癌に関与する細菌を探索する。 3)再燃者を対象に専門的口腔ケアを行い、口腔・腸内細菌叢に及ぼす影響を検証すると共に、臨床所見と突合し各値の改善を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、国立大学法人東京医科歯科大学医学部附属病院潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター外来に通院中の炎症性腸疾患長期経過患者を対象とした臨床試験である。 主な目的は、炎症性腸疾患の重篤な合併症である腸炎関連性発癌を発症する可能性のある炎症性腸疾患長期経過患者の口腔細菌叢と腸内細菌叢を検証することである。 1)先行研究で健常者に対して専門的口腔ケア(機械的歯面清掃とDental Drug Delivery System)を行った際にストックしていたプラ-クサンプルについてDNA抽出後に、う蝕原性細菌Streptococcus mutansと歯周病原性細菌Porphyromonas gingivalisについて定量PCRを行い、細菌解析を行った。 2)昨年度、鶴見大学歯学部倫理審査委員会と国立大学法人東京医科歯科大学医学部倫理審査委員会で承認を得ることができた。そのため、本年度は、これまでに準備してきたリクル-ト用のチラシや動画を駆使し、被験者を募り、臨床試験を実施した。介入項目は、歯科専門職による専門的口腔ケア(機械的歯面清掃とDental Drug Delivery System)である。Dental Drug Delivery Systemについては、自宅にて1日2回8週間、継続実施した。各被験者への介入前後に口腔診査を行い、歯周組織状態について検証した。またプラーク、唾液、血液、腸液および糞便サンプル採取を行い、DNAを抽出した。唾液サンプルについては、う蝕原性細菌2種と歯周病原性細菌3菌種について定量PCR解析を行った。現在は、各サンプルの次世代シ-クエンス解析を行うための準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度、鶴見大学歯学部倫理審査委員会と国立大学法人東京医科歯科大学医学部倫理審査委員会で承認を得ることができ、臨床試験を開始することができた。今年度は、新型コロナ感染症のため、受診を控えていた患者の治療が優先されていることもあり、被験者の確保が難しい面もあったが、次年度に延長することで被験者数を追加する予定であるため。
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今後の研究の推進方策 |
被験者のリクル-トを順次進めていき、速やかに臨床試験を実施する。得られた検体の解析を実施する予定である。
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