研究課題/領域番号 |
20K10271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
長田 恵美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (00304816)
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研究分担者 |
於保 孝彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (50160940)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 口腔バイオフィルム / Streptococcus mutans / Streptococcus oralis / 内皮細胞 / 動脈硬化 / 病原性 / 過酸化水素 / バイオフィルム / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔バイオフィルムは動脈硬化のリスクファクターとして注目されているが、菌種の集合体としての病原性の獲得メカニズムは未だ不明である。そこで異なる特性を持つ菌種が共存した場合の、ヒト動脈内皮細胞における炎症反応誘発を検討する。口腔バイオフィルム細菌が共存する他の菌が産生した過酸化水素を利用して、自らの内皮細胞への侵入能および炎症反応誘導能を高め、口腔バイオフィルムとしての病原性を獲得することを明らかにする。
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研究成果の概要 |
口の中には多くの種類の細菌が生息しており、口腔バイオフィルムと呼ばれる細菌の集団を形成している。 口腔バイオフィルム細菌は心臓や血管の病気の原因となっている。 2 種類の口腔バイオフィルム細菌を組み合わせると、互いの増殖能力、ヒト動脈内皮細胞への侵入能力、およびヒト動脈内皮細胞における TRL2、NOD2、および IL-6 の産生誘導能力に影響を及ぼした。 口腔バイオフィルム細菌は相互に影響し合い、集団として病原性を獲得する可能性があると推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、口腔バイオフィルムの病原性を明らかにし、動脈硬化や心臓病の予防のために、毎日の丁寧な歯磨きや定期的な歯科医院での専門的口腔清掃によって、口腔バイオフィルム細菌をコントロールすることが重要であることを、科学的に証明した。また性質の異なる口腔バイオフィルム細菌が互いの能力に影響し合っていたことから、細菌の相互作用をコントロールすることが、口腔バイオフィルムの病原性のコントロールに繋がって、病気の予防や治療法の糸口となることを明らかにした。
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