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異なる口腔環境より採取したカンジダ菌の性状解析に基づく新規誤嚥性肺炎予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K10272
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

藤島 慶  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50553153)

研究分担者 長田 恵美  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (00304816)
於保 孝彦  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (50160940)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード誤嚥性肺炎 / 義歯 / カンジダ菌 / 口腔環境構成因子
研究開始時の研究の概要

カンジダ菌は人体に広く棲息する常在菌である。厚生労働省が発表した人口動態統計(2019年)では、日本人の死因の第5位は肺炎であり、そのうち誤嚥による肺炎は高齢者において高頻度に発症する。誤嚥性肺炎の原因の1つとして、口腔内に生息するカンジダ菌が挙げられる。口腔カンジダ菌が示す性状は、宿主の残存歯数、口腔乾燥状態、義歯装着状態などの口腔環境に応じて多岐にわたることが推測される。しかしながら、現在、カンジダ菌の性状の多様性を診断し、その結果に基づいた治療法は確立されていない。
本研究において、申請者らは異なる口腔環境より採取したカンジダ菌の性状解析に基づく新規誤嚥性肺炎予防法の開発を目指す。

研究成果の概要

誤嚥性肺炎は主に高齢者に発症し、高齢者の口腔内環境を特徴づける因子の一つに義歯がある。口腔内には誤嚥性肺炎起因菌の一種であるCandida albicans(以後、C.albicans)が常在する。そこで義歯よりC.albicansを採取し、義歯床用材料への付着能、増殖能、抗真菌性成分であるアンホテリシンB、ヒスタチン5への耐性能について解析した。
結果、採取したC.albicansの多くは、指標株JCM1537に比較して、アンホテリシンB、ヒスタチン5に対し有意な耐性を示した。これより、義歯には、抗真菌性成分に耐性をもつ誤嚥性肺炎を惹起するC.albicansが生息する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究結果より、義歯上には誤嚥性肺炎発症の起因菌の一種である、Candida albicansが常在し、そして義歯に付着したCandida albicansの多くが抗真菌性成分に対し耐性を担っている可能性があることが示唆された。
義歯に付着するCandida albicansが誤嚥性肺炎発症のリスクファクターになり得るという当研究結果より、特に義歯を装着した高齢者においては、改めて義歯メンテナンスを目的とした定期的なかかりつけ歯科医院受診の必要性、また、自宅での徹底した義歯衛生管理の必要性を社会に啓蒙する点において、当研究成果は社会的意義があると考える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 義歯装着患者より採取したCandida albicansの臨床分離株の病原性評価について2022

    • 著者名/発表者名
      藤島 慶
    • 学会等名
      第11回 日本義歯ケア学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 口腔環境構成因子である義歯より採取したCandida albicansの性状解析について2022

    • 著者名/発表者名
      藤島 慶
    • 学会等名
      第41回 九州口腔衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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