研究課題/領域番号 |
20K10276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
布施 恵 (長井恵) 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (30343578)
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研究分担者 |
中島 光 (藤田光) 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (00147737)
楠瀬 隆生 (桑田隆生) 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (10398852)
瀧澤 智美 (橋爪智美) 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50419785)
田口 千恵子 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (80434091)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ポリ乳酸 / ポリ-ε-カプロラクトン / アルカリ加水分解 / アパタイト / 生分解性ポリマー / 細胞 / フィブロネクチン / コラーゲン / ポリ乳酸(PLA) / ポリε-カプロラクトン(PCL) / アルカリ処理 / アルブミン / ポリε-カプロラクトン / 生分解性 / 生理活性物質 / εカプロラクトン / カルボキシル基 / バイオアクティブフィルム / iPS細胞 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
歯科臨床現場では再生治療が施されているが,満足な組織の再生量は得られていない。細胞の供給源として胚性幹細胞(ES)や人工多能性幹細胞(iPS)が,脚光を浴び,新たな顎骨の再生ソースの可能性が着目されている。細胞の足場として,ポリ乳酸(PLA)が,広く臨床応用されているが,ポリ乳酸系材料上でのiPS細胞の接着,増殖,分化誘導はまだ確立されていない。本研究は,骨形成を効果的に行うための基礎研究としてPLAとεカプロラクトン(PCL)の共重合体(PLCL)フィルムを作製し,フィルム上にタンパク質を固定化したバイオアクティブフィルムを創製する。さらにフィルム上のiPS細胞の挙動についても分析する。
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研究成果の概要 |
近年,再生医療分野でES細胞やiPS細胞が失われた組織や臓器の再生のため大きな期待が寄せられている。歯科領域においても,歯周組織と歯槽骨の再生のためポリ乳酸やポリεカプロラクトンなどの生分解性ポリマーが,齲蝕,歯周病,口腔腫瘍や外傷によって失われた顎骨の欠損部の再建の足場として応用されている。歯槽骨は非常に複雑な形態をしており,術後そのまま放置すれば必要な組織の構築は難しい。組織・臓器の形成が進むとともに,それに見合った形態や速度で分解するフィルムが求められている。最終的に正常組織へ置換され,望みどおりの形態をした組織が構築できることを目指した機能化した再生フィルムの創製を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PLAは,安全性や生体適合性に優れていることは広く知られていが,高結晶性であるので固く柔軟性にかけるため複雑な顎骨への適合性や成形性,さらに分解速度の遅さなどが問題視されている。また,PLAは疎水性であり親和性に乏しく,細胞の接着,伸展,増殖,分化をおこすような生理活性機能はない。材料表面と細胞の親和性は組織再生に重要な要素で,高機能性を有するためには,細胞接着因子,細胞増殖因子,細胞誘導因子などの生理活性物質を足場に付与することが求められている。 本研究では,これらの問題点の解決のため,PLAの物性の制御と生理活性物質を付与し、機能化した足場材としてバイオアクティブフィルムの創製を目指す。
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