研究課題/領域番号 |
20K10278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
堤 博文 日本大学, 歯学部, 講師 (30188594)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ヒト特異的DNA量 / 分解指標 / STRタイピング / リアルタイムPCR法 / Quantifiler Trio / ヒト特異的DNA / DNAタイピング / PCR阻害 / Quantifiler Trio / リアルタイムPCR / ヒト特異的DNA定量 / 分解されたDNA |
研究開始時の研究の概要 |
法医学試料のDNAタイピングを行う前の注意点として、常にDNAの分解やPCR阻害物質の混入の可能性を考慮しなければならない。従来のDNA定量法では正確なヒト特異的DNAの情報が得られることは出来ない。そこで、リアルタイムPCR法によるヒト特異的DNA配列を標的としたQuantifiler Trio DNA Quantification Kitを用いて、当講座に保存されている歯について、経年的変化ならびに種々の環境条件下の違いおけるDNA分解度ならびに正確なヒトDNA量を求める。
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研究成果の概要 |
本研究は、歯を4つの異なる土壌に埋め、Quantifiler Trio DNA Quantification Kitを使用して、経時的変化(3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、22ヶ月および26ヶ月間)によるDNAの分解程度とヒト特異的DNAの量を調べた。また、分解程度の違いやヒト特異的DNA量がSTRタイピングに与える影響について検討した。その結果、土壌の違いによる分解指数(DI値)の差は認めなかったが、得られたDNAは適度な断片化を示していた。しかし、STRタイピングにおいて、用いるヒト特異的DNA量が十分であればSTRタイピングが可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法医学における試料は、腐敗あるいは陳旧化した微量な場合が多く、また、DNAが分解されて低分子化になっている。試料DNAが、ヒト由来であっても分解されている場合、そのDNAの分解度とTotal human genomic DNA定量値を求めることにより、後に行われるSTRタイピングに使用するDNA量を決定することが可能となれば、微量試料を無駄にせず検査することが可能となる。 また、本研究では、試料が置かれていた状況あるいはさらされていた期間における、ヒト特異的DNA量およびDNA劣化度を調べ、それらの違いによるDNAがSTRタイピングに与える影響について検討した。
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