研究課題/領域番号 |
20K10280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
五十嵐 寛子 (武内寛子) 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (30713424)
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研究分担者 |
立花 利公 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80163476)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ヒト肺線維芽細胞 / 慢性閉塞性肺疾患 / 喫煙 / ニコチン / 歯周組織 / COPD / 禁煙 / 線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
喫煙時に直接煙が接するのは、肺と口腔組織であり、喫煙による呼吸器系の疾患と口腔内の所見との関係を検討することは、口腔内だけにとどまらず全身の健康を保つうえでも、重要であると考える。若年層への喫煙による影響を示す教育としても喫煙による歯周組織の一連の変化を示すことで、さらなる防止策の一環になると考えている。 これら一連の研究は、新たな視点から禁煙を呼びかける一助になる医学的側面とともに社会的意義も高い研究と考え、オーラルヘルスプロモーションの一環となると考えている。本研究の位置づけは、COPDと歯肉の線維化との関係を見出す疫学研究に先立ち行う基礎研究といえる。
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研究実績の概要 |
喫煙時に直接煙が接するのは、肺と口腔組織である。本研究ではヒト歯周組織細胞およびヒト肺組織細胞を用いて、通常タバコと電子タバコ共通の成分であるニコチンに対する反応を、炎症・線維化に焦点を当てて比較解析する。その結果、ニコチン曝露により歯周組織細胞で起こる変化から、肺組織の線維化を推測できるような両者の間の関連性を明らかにする。喫煙による呼吸器系の疾患と口腔内の所見との関係を検討することは、口腔内だけにとどまらず全身の健康を保つうえでも、重要であると考える。若年層への喫煙による影響を示す教育としても喫煙による歯周組織の一連の変化を示すことで、さらなる防止策の一環になると考えている。 2年目は、提供されたヒト歯周組織よりヒト歯肉線維芽細胞(以下、HGF)を樹立し、研究を行った。ニコチンを作用させ、コントロール群、喫煙群および禁煙群に群分けし、各時間ごとに位相差顕微鏡、SEMおよびTEMによる形態観察を行った。喫煙群では、時間依存的に細胞内に空胞様構造物の増加が認められた。また、禁煙群において、HGFはニコチン作用により細胞内に空胞様構造物が認められたものの、培地をニコチンが含まないものに置換すると徐々に減少し消失した。さらに詳細な検討を行った結果、エンドサイトーシス/エキソサイトーシスと思われる像が認められた。これらの形態学的観察の他に、HGFと正常ヒト肺線維芽細胞および慢性閉塞性肺疾患(COPD)肺線維芽細胞におけるニコチンの細胞への影響を検討するために、細胞遊走能の測定を行った。3年目は体調を崩したため、研究の進行が遅れたが、HGFにニコチンを作用させ、経時的な変化をマイクロアレイにより解析を行った。 4年目は、マイクロアレイの解析結果から、焦点を当てた遺伝子に対してRT-PCR法によりRNAの発現を検索した。また、新たにニコチンを添加する条件を追加しサンプルを採取し、次世代シークエンスにより検索を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
妊娠、出産のため。
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今後の研究の推進方策 |
マイクロアレイの検索結果より、新たにニコチンを作用する条件の検討を行った。新たにサンプルを採取し、次世代シークエンスにて検索を行っている。今後、それらの遺伝子の解析、タンパク解析を進めていく予定である。
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