研究課題/領域番号 |
20K10286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 (2021-2022) 国立感染症研究所 (2020) |
研究代表者 |
泉福 英信 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (20250186)
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研究分担者 |
加藤 紀弘 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00261818)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膜小胞 / バイオフィルム / う蝕 / 歯周病 / 誤嚥性肺炎 / 化学的予防方法 / 物理的予防方法 / リン酸カルシウム / Streptococcus mutans / 化合物 / compound X / ベジクル複合体 / ワクチン / クロロゲン酸 / Staphylococcus aureus / renG組み換えS. mutans / フノラン / ルシフェラーゼ / 7Sグロブリン3 / ポリピロール / マウス / グルコシルトランスフェラーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
口腔バイオフィルム(BF)は、多種類の微生物が歯表面上に付着して増殖し、多糖体(グルカン)などがその形成を助け、剥がれにくくなった微生物集落である。齲蝕、歯周病、誤嚥性肺炎などの発症に関与する。近年グルカンを合成する酵素(グルコシルトランスフェラーゼ)が菌体から放出されるDNA、RNAおよび膜小胞(ベジクル)と複合体を形成し、この複合体が口腔微生物のBF形成を誘導することが明らかとなった。この複合体を阻害することが、齲蝕、歯周病、誤嚥性肺炎などの予防に繋がる。そこで本研究では、ベジクル複合体によるBF形成を、物理化学的作用により阻害する物質を明らかにし、予防方法の確立のための予防剤を開発する。
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研究成果の概要 |
口腔バイオフィルム(BF)は、口腔疾患の発症に関与している。また細胞外DNAおよび細胞外RNAと膜小胞の複合体がBF形成を誘導する。そこで本研究は、物理化学的な方法を用いて、このBF形成を阻害物質を明らかにすることを目的にする。キシリトールとフノラン、クロロゲン酸、銀イオンは化学的な作用によりBF形成を抑制、リン酸カルシウム、ゼオライトは物理的にBFを抑制した。銀イオンとリン酸カルシウムとの併用がよりBF形成を抑制した。シクロデキストリンCDは、菌の膜に結合して溶菌しやすくさせ、東京大学保有化合物920を調べ215がBFを抑制した。これらの抑制物質の特徴を生かした口腔疾患予防法を確立する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
齲蝕、歯周病および誤嚥性肺炎などの口腔疾患を予防することは、国民の健康寿命のみならず、寿命も延伸させる効果があると考える。そのためには、効果的な予防剤が必要である。今までの予防剤は抗菌物質の使用に終始し、口腔常在菌が原因とする口腔疾患の場合、抗菌物質では常在菌叢を破壊するなどの為害作用が問題になる。本研究で明らかになった予防剤は、膜小胞に依存した口腔バイオフィルム形成を阻害するものである。これは、今までとは全く異なる病原メカニズムから明らかにされた予防剤である。この予防剤なら口腔疾患を本来の病原メカニズムから阻害するため、為害作用が無く、口腔疾患を予防することができる。国民の健康を維持できる。
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