研究課題/領域番号 |
20K10290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
米澤 大輔 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90711896)
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研究分担者 |
葭原 明弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50201033)
堀 一浩 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70379080)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 低栄養 / 栄養指導 / BDHQ / 管理栄養士 / インタビュー調査 / 部分床義歯 / 義歯 / 咀嚼能力評価 |
研究開始時の研究の概要 |
低栄養は、筋力の低下により転倒や骨折を引き起こし、寝たきりに繋がることで、高齢者のADLの低下を招く。本研究では、全部床義歯または遊離端義歯新製時に行う義歯指導に併せて、管理栄養士による個別の栄養指導を実施し、栄養素摂取量に与える影響を検証するために無作為化臨床疫学研究をチームで行う。各咀嚼能力段階に適した栄養指導方法を確立することで、低栄養状態の改善が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は、栄養士による個別化された食事指導を伴う全部床義歯または両側遊離端義歯の新製が、被験者の栄養素摂取状態および咀嚼能力にどのような影響を与えるかを評価するために、無作為化臨床試験を計画した。しかし、COVID-19パンデミックにより計画の変更を余儀なくされ、義歯使用と食生活および栄養状態の関連を解析し、歯科衛生士によるテーラーメイド型食事指導システムの構築を試みた。質的評価では、食事に対する意識の重要性が示唆され、適切な食習慣の実践のためには個人の意識付けのみならず、独居の場合には周囲からのアプローチによる食への関心の維持が必要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の学術的意義は、高齢者の栄養摂取や健康に対する歯科治療の影響を深く探求した点にある。特に、COVID-19パンデミック下での研究計画の変更により、食習慣や栄養状態に対する社会的および心理的要因の重要性が浮き彫りになった。この研究では、個々の意識や家族・地域の支援が高齢者の健康的な食生活に与える影響を明らかにした。また、新しい食事指導システムの開発や歯科治療の側面からの栄養管理に関する提言が、社会的意義として重要であることを示した。これにより、高齢者の栄養不足や口腔健康の改善に向けた包括的なアプローチが促進され、より良い生活の質を提供する可能性が考えられる。
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