研究課題/領域番号 |
20K10291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小川 祐司 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70345510)
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研究分担者 |
山田 貴穂 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90361922)
濃野 要 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80422608)
皆川 久美子 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30749990)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病 / 歯周病 / 脳梗塞リスク / ランダム化比較試験 / 2型糖尿病 / 歯周治療 / 脳梗塞 / アディポサイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
抗菌的歯周治療によるアディポネクチンへの作用が、脳梗塞リスクに及ぼす影響については明らかになっていない。慢性炎症としての歯周病をコントロールし、アディポサイトカインの分泌変化によるインスリン抵抗性の改善と抗動脈硬化作用がもたらされると、脳血管障害の脳梗塞リスクの予防につながるかの疑問/問いを持ち、この課題を探求するため、歯周病に罹患している2型糖尿病患者を対象に研究を行う。 本研究では、歯周病に罹患している50名の2型糖尿病患者へ歯周治療を行い、アディポネクチンの濃度変化と脳梗塞リスク指標のLOX-indexとの関連について解明する。
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研究成果の概要 |
本研究はアディポサイトカイン、とくにアディポネクチンの濃度変化に着目して、血管障害の改善に対する抗菌的歯周治療の効果を検証し、脳梗塞リスクへの抗菌的歯周治療の有用性に関するエビデンスを構築することを目的とした。研究参加者総数は29名であった。 ベースラインにおいて糖尿病患者の歯周状態とアディポネクチンとの間に負の相関を認め、また脳梗塞のリスクであるBMIとの間に有意な関係が見られた。その後の歯周治療が及ぼす影響については、LOX-indexの変化に有意な関係は認められなかったが、相対的に炎症マーカーの減退に促進的な作用が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は口腔と全身の健康の密接な関連を実証する役割の一旦を担っており、中間報告は公衆衛生学会にて学術発表を行った。新潟大学医歯学総合病院の糖尿病教室でも内容を患者に還元していく。最終結果は新潟歯学会、国際学会等で発表し、和文・英文の学術論文を作成中である。また、令和5年から新規科研費(基盤C)が採択され、本研究の継続となるべく次研究を実施する予定である。
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