研究課題/領域番号 |
20K10296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
後藤 哲哉 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (70253458)
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研究分担者 |
松本 信英 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (40432950)
白方 良典 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (60359982)
倉本 恵梨子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60467470)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイドβ / 三叉神経中脳路核 / 抜歯 / 認知機能 / TDP-43 / 三叉神経 / オートファジー / 加齢 / 歯の喪失 / 青斑核 / 海馬 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、三叉神経中脳路核(Vmes)の加齢変化明らかにする、抜歯によるVmesの神経変性、特に神経細胞死について調べる、Vmesの神経細胞死による青斑核の神経変性ならびに神経細胞死について調べる、青斑核の神経細胞死による海馬の神経脱落を調べる、最後にこれら一連の神経変性ならびに神経細胞死がマウス認知機能の低下に関与するのか行動実験によって行う。実験は神経変性、神経細胞死に関しては免疫蛍光染色、ウエスタンブロット、行動実験にはバーンズ迷路を使って調べる。
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研究成果の概要 |
アルツハイマー病(AD)モデルマウスを用い、抜歯による三叉神経中脳路核(Vmes)の神経変性として細胞障害を示すATF3免疫陽性細胞が出現し、次に細胞死を示すcleaved-caspase-3免疫陽性細胞が現れた。Vmes神経細胞周囲のグリア細胞の活性化が見られ、青斑核神経細胞の減少も見られた。また、認知機能の低下は、抜歯によって認知症様行動が見られるまでの期間が、抜歯をしなかった3xTg-ADマウスに比べ約1/4に短くなった。さらに、別のADマウスでは、Vmes神経細胞内にオートファジー様膜が認められ、神経細胞の老化並にはオートファジーが関わっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯数の減少がアルツハイマー病(AD)のリスクファクターであることは、多くの臨床研究で示唆されているが、そのメカニズムはよくわかっていない。我々はADモデルマウスを抜歯することにより関連する神経にどのような神経変性が生じ、ADの進行を早めるか実験的に検証した。その結果、歯の喪失により三叉神経中脳路核―青班核―海馬という神経変性の連鎖が生じることによってADの進行が早まることが明らかとなった。
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