研究課題/領域番号 |
20K10300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
續橋 治 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (80333110)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | Klebsiella pneumoniae / クローン病 / 炎症性腸疾患 / 分離・同定 / 口腔細菌 / Klebsiella pnuemoniae / 口腔細菌叢 / Klebsiella / 感染源 / 感染経路 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、雑多な微生物が生息する口腔から確実に本菌を検出・分離するための選択培地を開発し、本選択培地を用いて口腔試料から本菌を検出・分離することにより、本菌が口腔常在菌なのか否かを調査することである。また、もし口腔常在菌ならば本菌を除菌するのに有効な薬剤を探索し、また口腔常在菌でないのであれば様々な環境試料を集め本選択培地を用いて本菌を検出することによって感染源・感染経路を特定したいと考えている。
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研究成果の概要 |
本研究では,ヒト口腔試料を対象とした本菌を高精度に検出するための選択培地の開発を行った。また,PCR法による同定に使用する本菌特異的プライマーの設計を行った。さらに,開発した選択培地を用いて,30名を対象にヒト口腔内におけるKlebsiella属菌の分布の調査を行った。本研究において,Klebsiella属菌は被験者30名中で僅か1名からのみの検出に留まり,本属菌にとって口腔は好ましい生息部位ではないと考えられ,経口感染により本菌は口腔に住み着くことなく通過し,好ましい生息場所と考えられる消化管・腸管などに感染・常在化するものと推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔試料から本菌を確実に検出・分離するための選択培地を開発することにより、K. pneumoniaeの真の口腔内分布を調査することが可能となる。近年の研究報告により本菌に脚光が集まってきた現在、申請者がこれまでに開発されていない本菌の選択培地を開発し、これまでに詳細に解明されていない口腔内分布を解明することは非常に重要なことであり、また独自性をもった研究テーマであると考えた。また、本菌が口腔常在菌ならば本菌を除菌するのに有効な薬剤を探索し、もし口腔常在菌でないのであれば様々な環境試料を集め本選択培地を用いて本菌を検出することによって感染源・感染経路を特定することは非常に有意義なことである。
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