研究課題/領域番号 |
20K10316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山口 久美子 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 講師 (90376799)
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研究分担者 |
木村 友和 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10633191)
那波 伸敏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30617543)
鶴田 潤 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 准教授 (70345304)
川上 千春 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70643229)
藤原 武男 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80510213)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 多職種連携教育 / 医科歯科連携教育 / 超高齢社会 / 卒前教育 / 医学教育 / 多職種連携 / 医科歯科連携 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会を迎え、全身疾患と歯科疾患を有する患者の増加や高齢者の口腔機能維持の重要性から、医科と歯科の連携の重要性が増加している。本研究では、「1. 医科と歯科間の連携のために学生が学修すべき事項の分析」を行う。次に、「2. 研究結果に基づいた医科と歯科の連携教育のための学習教材の開発と実施」を行う。最終的に、「3. 医科と歯科間の連携のための教育教材の教育効果を評価するための尺度の開発」を目標とする。
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研究実績の概要 |
超高齢社会において、全身疾患と口腔領域の疾患を共に有する患者の増加や高齢者の口腔機能維持の重要性から、医科と歯科の連携の重要性が増加している。歯科医師は医師と同様に「診断・治療を行う」職種であり、医科と歯科の連携においては、ケアを中心に考える一般的な医療職間連携の場合とは異なったアプローチが必要である。 2022年度は、2020年度、2021年度に行ったインタビューの解析を進めた。医科歯科間の診療の連携の実際、医科歯科間の連携のために卒前の学生にどのような教育が必要であるか、医科歯科間の連携のために学生が学修すべき事項について、臨床経験が5年以上ある10名の医師および10名の歯科医師に行ったインタビューから、医学生が卒業までに何を学ぶべきであると考えるかを解析した。 医師から得られたテーマと、歯科医師から得られたテーマの多くは共通していた。お互いの専門性を知りリスペクトすること。医師も口腔内に関心を持つこと。医師と歯科医師をが併診することでより良い治療ができる可能性があることを念頭に置くこと。患者自身や家族、多様な医療職を含んだチームを作ることが重要であること。など、将来の医療現場を想定して様々なことを学ぶ重要性が述べられた。一方、将来の医療現場に先送りせず、学生のうちから学生同士の連携、歯科医師の治療、歯科医師が医療現場で治療に参加しているチーム医療を経験することによってより充実した連携が得られることがテーマとしてあがった。 今後は医学生の口腔への関心を喚起するとともに、よりよい連携の具体例を経験できる学習機会を設けることが求められることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
医師、歯科医師のインタビュー結果は十分に解析された。どのような現場を想定した教材が必要であるか、教材を通じて学ぶべきことはどのようなことかが明らかとなった。一方で、教材の開発が十分に進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
現時点で明らかとなった、「どのような現場を想定した教材が必要であるか」「教材を通じて学ぶべきことはどのようなことであるか」を踏まえ、教材を開発する。教材作成の過程では、卒業から日が浅い研修医や、臨床実習中の学生などに教材を使用してもらい、評価を受け、質向上を図る。
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